ブライオニー
第二回目を無事迎えた『Enter The A-POP~アジアン・ポップスへの道』。今回は、タイのポップス(T-POP)をご紹介。T-POPは韓国歌謡(K-POP)に並んでアジアン・ポップスのもうひとつの雄なのだ。
大手携帯電話のCM出演と、カジヒデキが作曲したことでも話題になったテーマソング『GENTLE VOICE』(こちらでCM動画視聴可)を歌うブライオニーを知ってる人は多いんじゃないだろうか? 彼女もタイのトップ・アーティストの一人。また、タイの気鋭クリエーター、プラープダー・ユンが脚本で参加し、浅野忠信が主演したことが話題のタイを舞台とした映画『地球で最後のふたり』も日本公開を控え、タイ・カルチャーへの注目度は今が沸点。
これまでもチャイナ・ドールズの日本語盤がリリースされるなど、一部では注目されてきたT-POPなのだけど、ここにきて続々と人気と実力を兼ね備えたアーティストが登場し、強烈な存在感を放出中! この魅力的な世界に一刻も早く気付いて大騒ぎすべきだと、世界の中心で警告を叫びながら本稿を続けることにしよう。
T-POPは、タイ語独特の柔らかいニュアンスが加味されたメロディーに、質の高いトラックが特徴的で、一度聴いたらヤミツキになる中毒性が持ち味。また、世界中からやって来たアーティストたちがタイに集い、新たな音楽を立ち上げる拠点にもなりつつあり、10月に行われる予定のCorneliusやBuffalo Daughter、Spank Happyも出演するタイと日本の音楽交流イベント〈soi music〉に出演するタイアーティストたちはどれも一線で活躍している個性的なバンドばかりだ。特に〈Futon〉は、日本人1人にイギリス人2人(元パナッシュのBEEも在籍!)、そしてタイ人1人という編成でイギーポップの“I Wanna Be Your Dog”をエレクトロクラッシュ風にカバーしてしまうというとんでもなさ。Futonのオフィシャルサイトでは、数曲の試聴ができるので、気になるあなたは今すぐこちらをクリック!