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第47回 ─ 世界を揺るがすアイドル・オーディションに潜入よ!!

連載
360°
公開
2004/04/15   17:00
更新
2004/04/15   19:25
ソース
『bounce』 252号(2004/3/25)
テキスト
文/bounce編集部

〈歌手になりたい〉〈スターになりたい〉と夢見る若者は数多いものの、たいていの場合そんな思いは夢のまま終わるのが常だった。しかし、いま、それが夢ではなくなりつつある──いや、そうは言わないまでも、夢が実現できるかどうかトライするチャンスがあるのだ。少なくともイギリスとアメリカでは。イギリスの〈itv〉のオーディション番組〈Pop Idol〉、そしてそのアメリカ版である〈FOX TV〉の〈American Idol〉が、スター誕生への道を大きく変えているのである。

〈オーディション番組なら日本にもあるよ〉という声もあるだろうが、上記のオーディションはちょっとスケールが違う。まず地方で行われる地区予選に何万人もの応募者が詰めかけるのだ。それを審査員がひとりひとり厳しく選別していく様子をTVカメラが追いかける。クロウトばりの名唱を披露する人もいれば、なんでこんな音痴が!?と呆れるしかないヤツもいて、審査員の浴びせる毒舌が痛快極まりない。そうやって選ばれた候補者たちがロンドン(アメリカ版はハリウッド)に進出、グループ審査などを経て次第に絞られていく。選出された10人(アメリカ版は12人)が本戦に臨むわけだが、これも熾烈を極める。課題ジャンルから自分で選んだ曲を、大観衆が見守るなか公開ライヴで披露するのだ。課題ジャンルはポップスからモータウン、カントリー、ジャズに至るまで多岐に渡り、なんでもこなせるクロスオーヴァーな歌唱力が要求される。しかも審査は番組を観ている視聴者の電話投票で決まるから、好ましいパーソナリティーやルックスも必要。毎回投票で候補者がひとりずつ落とされていくという残酷な展開で、スターになるにはタフな精神力も必要なのだと思わずにいられない。数か月におよぶオーディションの末に行われる優勝決定戦が、何千万人もの視聴者を釘付けにするのも当然のことだろう。

 だから、この番組から生まれたスターたちは名実共に筋金入り、その後の活躍ぶりもめざましい。〈Pop Idol〉初代優勝者ウィル・ヤングはデビュー・アルバムから4枚の全英No.1シングルを放ち、次点だったギャレス・ゲイツも最年少No.1保持者としてギネス入り。〈American Idol〉初代優勝のケリー・クラークソン、第2回優勝者のルーベン・スタッダード、次点のクレイ・エイケン、すべて全米No.1アルバムを放っている。番組は現在も熱狂を掻き立てながら進行中で、これからもすごいスターを大勢生んでくれそうだ。(沼崎敦子)

bounce独自の採点表にも注目よ!!
P31の〈最低会議〉はホント、ゴメンナサイ。チョッピリ暴走しちゃったわ。ここは名誉挽回! ワタシ独自のオーディションを開催するわ。彼らのキャラクター分析ってことで、それぞれが持つエレメントの有効性を*の数で表しているから、あなたに相応しい彼氏を見つける参考にしてみてね。ワタシと情オジサンのコメント付きよ!!(犬笛ヒロ)