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第43回 ─ 『Def Jamaica』に象徴されるレゲエとヒップホップのちょっとイイ仲

90年代におけるレゲエ×ヒップホップ

連載
360°
公開
2004/02/19   11:00
更新
2004/02/19   18:08
ソース
『bounce』 248号(2003/10/25)
テキスト
文/大石 始

 昨日まではジャマイカのローカル・ヒーローだったDJ/シンガーたちが次々とインターナショナルな展開を試みていった90年代前半。シャバ・ランクスやスーパーキャットがメジャー・レーベルから全米デビューを飾り、彼らより一世代若いブジュ・バントンはバスタ・ライムズを伴って『Voice Of Jamaica』をリリース、ケイプルトンはデフ・ジャムから国際デビュー……と、挙げていけばキリがないほどのレゲエ・アーティストたちがそんな流れに乗って世界のド真ん中へと歩みを進めていったわけであるが、常にそこにはヒップホップ/R&Bのアーティストをフィーチャーする、という鉄則が貫かれていた。それが例え戦略的なものだったとしても、その一歩の重さには変わりはないはず。


スーパーキャットの92年作『Don Da Da』(Columbia)


ブジュ・バントンの93年作『Voice Of Jamaica』(Mercury)