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第42回 ─ ローネイほか有機的なバイブを放つアーティストとその周辺を紹介

第42回 ─ ローネイほか有機的なバイブを放つアーティストとその周辺を紹介(3)

連載
360°
公開
2004/02/05   17:00
更新
2004/02/05   18:10
ソース
『bounce』 248号(2003/10/25)
テキスト
文/bounce編集部

ところで、オーガニック・ソウルってのは……?

 言葉だけはかなり定着してきた〈オーガニック・ソウル〉ですが、じゃあその定義は?と訊かれると困ってしまいます。けっこうイコールで語られることも多い〈ネオ・ソウル〉や〈インディー・ソウル〉といった言葉との違いについても同様です。一般的には、生楽器を用いて60~70年代ソウルやジャズ、ブルース、レゲエなどルーツ音楽の要素も帯びつつ現代的に聴かせるR&B……ということになりますが、多くが作品を自主リリースしていることもあって、そこには反コマーシャリズム、反主流(オルタナティヴ)というニュアンスも含まれるようですね。ただ、メジャーの商業ベースに乗った〈オーガニック〉なソウルが世の主流になっている側面もあるし、ハウスやクラブ・ジャズなどの流れにクロスオーヴァーしていく人たちもいて、そうなると打ち込みなんかも用いるだろうし……ということで、ここでは(もしかしたらそう呼ばれていないかも知れないものも含めて)シンプルに〈有機的なヴァイブを持ったR&B〉を紹介します。何でもかんでもオーガニックとか呼ぶ行為は避けたいですが、物事を狭く捉えて素晴らしい音楽を逃してしまうのはもったいない話ですからね!(編集部)