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第1回 ─ 2003年、bounce.com的重大ニュース20&座談会

第1回 ─ 2003年、bounce.com的重大ニュース20&座談会(4)

連載
.com スペシャル 
公開
2003/12/25   19:00
更新
2005/10/27   18:48
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文/bounce.com編集部

フミ:あと、今年は例年以上にアーティストが沢山亡くなったんですよね。何年か前に(フィッシュマンズの)佐藤さんとか、(東京スカパラダイスオーケストラの)青木くんが死んだ年を思い出してしまった。

ヤング:海外では、エリオット・スミス、バリー・ホワイト、セリア・クルーズなどの訃報がありましたね。エリオット・スミスの自殺は、個人的にも相当ファンだったんでショックで。彼は音楽的にも繊細で、精神的にかなり追い詰められるタイプの人だったみたいなんで……ファンの方には応えたんじゃないでしょうか。

フミ:僕はロバート・パーマーの訃報が相当ショックでした。

ヤング:国内では、KEMURIの森村亮介さんの交通事故死が一番衝撃的だったかもしれません。その他にも突然ダンボールの蔦木栄一さん、元Advantage Lucyの福村貴行さんの訃報などがありました。

フミ:ところで、ジャズ・ミュージシャンの訃報も以前より増えてきて「大分歳をとったんだな」と感じますね。ロックの人たちも老けてきているし。そういえばこの間、カーネーションのライブを観たんですけれど、横山剣とか、菊地成孔も同世代ですよね。今年は、このくらいの歳のミュージシャンのリベンジが始まりましたね(笑)。自分の中高生の時って、40歳のミュージシャンって……。

ヤング:格好良いアーティストの対象としては見ていなかったですよね。

タクヤ:忌野清志郎も50歳過ぎてるわけだし、ロックを演る人の年齢が上がってきているんでしょうね。

内田:年輩ではないですけど、岡村靖幸とかも40歳手前ですよね。

フミ:そう。今年は岡村靖幸の復活もあったよね。

ヤング:最近はP2Pのファイル交換で、岡村ちゃんが昔テレビに出ていた映像なんかもやりとりされているらしいですよ。

タクヤ:僕の今年のベスト・ライヴは岡村ちゃんでしたね。最初は〈ROCK IN JAPAN〉に行って、本番前は登場するまで〈本当にでてくるのか?〉ってみんな半信半疑で。結局20分くらいのパフォーマンスで終わったんですけれど。完全復活は9月のZEP TOKYOのライヴ(10月14日@ZEPP TOKYOのレポート記事はこちら)で、そこでは2、3時間近く唄って踊って。本人はリハビリって言っていたし、声が出ていない部分もあったけれど。すごい嬉しかった。会場の年齢層が異常に高かったけれど。

ヤング:「キャーーー!」って声援も1オクターブ低いっていう(笑)。

内田:岡村ちゃんの声は全然でていないんだけれど、お客さんはみんな〈脳内オーケストラ〉にあわせて合唱していた。あれは新しい感動でしたね。

タクヤ:あとはちゃんと続けてくれて、また5年くらい引っ込んだりしなければいいなと。

ヤング:あと、今年はHALCALIもブレイクしました。

フミ:あーー、HALCALI好きですね! リカっていうクボタタケシがプロデュースしていたユニットがあったんですが、それをマスに向けてやっている感じがして。僕はすごい好感をもてますね。

タクヤ:HALCALIの軽やかさを見てしまうと、PUFFYが重く感じてしまう(笑)。

フミ:HALCALIには刹那感があるなぁ。HALCALIって明日活動を辞めても後悔しないと思うけれど、PUFFYってもっと芸能人になりたい人たち、だと思う。

ヤング:なるほど。では、最後に2003年を総括しておきたいのですが。

内田:総括をするにも細分化が進んでいるし、ここ2.3年は全体の流れを掴みづらい状況ではありますよね。

フミ:そんな中で、音楽ファンが10人集まったら共通の話題といえば……

内田:CCCDの話題になる(笑)。

タクヤ:タワレコはCD売り場とCCCD売り場を分けてほしいですねえ。とはいえ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTとt.A.T.uが競演(?)した「ミュージックステーション」、あの日の放送が2003年を象徴していたのかなぁ(笑)。

一同:アーーーー。