シェイディの天下はこれからも続く!?
コン・アーティスだけでなく、そういった新展開を予想させる所属アーティストが、もうひとりいる。レーベルのエクスクルーシヴ・トラック(例えば、エミネムがベンジーノをディスった“Nail In The Coffin”や、エミネム、50、バスタ・ライムズによるマーダー・インク・ディス曲“Hail Mary”など)を中心に構成されたミックステープ〈Invasion〉シリーズで知られるDJグリーン・ランタンだ。ミックステープDJに何ができるのか、と思ったら大間違い。〈アンガー・マネージメント・ツアー〉用のDJを探していた時に白羽の矢が立ったという彼は「もともとプロデューサーになろうとしてビートを作っているうちにDJの仕事が増えてきた」と言っているように、早くもDブロックに“2 Gunz Up”という曲を提供している。ろくにミックスをしないDJが多いなか、きめ細やかなミックス/リミックス作品を発表してきた彼だけにどこか違うと思っていたら、ビート作りのアルチザンともいうべきビートメイカーで、自分のアルバム用にすでに6つの自作曲を完成させているという。
シェイディからはオビー、D12、グリーン・ランタンの順で、今年から来年にかけてそれぞれのアルバムがリリースされてゆくようだ。エミネムのライヴ・パフォーマンスでの地味な衣装にも表れていたように、見かけ倒しではなく、中身(だけ)で勝負!の実直なアーティストが、このレーベルに集まってくるようにも思えた。
▼来日アーティストの作品を紹介。