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第10回 ─ 来日を控えたアル・クーパーに、キースが一問一答

第10回 ─ 来日を控えたアル・クーパーに、キースが一問一答(2)

連載
Sonically Speaking
公開
2003/05/23   18:00
更新
2003/05/23   20:01
テキスト
文/キース カフーン

彼自身はその頃、かねてからの願望“ホーンセクションのいるR&B系ロックバンド”を、ブラッド・スウェット&ティアーズの結成によってかなえる事となる。しかし、他のメンバーとアルとの音楽性が違うという理由から、自ら結成したバンドに追放されてしまう。その後、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドからの脱退を考えていたギターリスト、マイク・ブルームフィールドと出合う。意気投合したふたりは、様々なプロジェクトに共に参加する。なかでも有名なのは、ルースジャムベースの『Super Session』というアルバムの制作だろう。

セッションプレイヤーとして世に知られるようになったアルは、ブルームフィールドと共にニューポート・フォーク・フェスティバルでのボブ・ディランのパフォーマンスと、彼のアルバム『Blode on Blonde』に参加する(ディランとは、この後も多くの作品に参加している)。それだけでなく、前述したジミ・ヘンドリックス、ローリング・ストーンズら、さらにB.B.キング、ラヴィ・シャンカール、リンゴ・スター、トミー・ボーリンやサン・ラーなど、実に数多くのアーティストとセッションを行っている。

ミュージシャンとしての活躍のかたわら、アルは才能と将来性のあるアーティストの発掘と育成に優れた能力を発揮している。レイナード・スキナードの最初の3枚のアルバムを契約に結び付け、プロデュースし、またニルス・ロフグレンやシャギー・オーティスのソロデビュー作品、はたまたザ・チューブス、のデビュー作品も手がけているのだ。

さて、そんなアルが近々来日をするらしい。はやる気持ちも早々に、さっそく彼にメールでいくつか質問をぶつけてみた。短い回答ではあるが、実に的を得ていると言えるのではないだろうか。

▼ 文中に登場したアーティストの作品をご紹介。