P2P接続でネットラジオを聴こう その2
その放送を聴くにはMP3プレイヤーのWinAmpが必要になる。現在のWinAmpには「ver2」と「ver3」の2系統あるが、放送を聴くだけならどちらでもかまわない。もし放送もしたいのなら、ver2系をお勧めしておく。
WinAmpがインストール済なら、さきほどのweb画面のチャンネル一覧にある「Play」の文字をクリックすると放送が聴ける。何も音が出ない場合は、うまく接続できなかったか、接続した局が何かの事情で放送を中断したか、あるいはジョン・ケージの「4分33秒」を聴かされている可能性が高い。そういう場合は別のチャンネルをトライしてみた方がいいだろう。
放送する場合は、WinAmpに入れるDSPプラグインが必要になる。これはWinAmpの出力をPeerCastに送り込むためのソフト。ver2系のWinAmpなら、DSPプラグインは「OddCast」、ver3系なら「OddCast V2」が使える。ただOddCast V2はリリースされて間もないこともあり、まだ動作は安定していないようだ。設定は簡単で、OddCastとPeerCastのパスワードとポート番号を合わせ、マウントポイントと呼ばれる接続設定をするだけ。具体的な方法は、Radio1のような詳しいサイトがあるので、そちらを参考に。
さて、このPeerCastにも問題がないとは言えない。そもそも、すべての放送がすべてのリスナーへ確実に届く保証がない、かなりナーバスな仕組みなのだ。たとえば中継に入っているホストが帯域幅を使い切ってしまった場合、そこがボトルネックになってネットワーク全体が繋がりにくくなることもある。最近ではファイアウォールを装備したWindows XPやルータの普及で、気づかないうちにネットワークをブロックしているケースも多いらしい。
ユーザーの回線やパソコンを使って中継しているために、ユーザーの心掛けが直接ネットワークのパフォーマンスに影響してしまうというわけだ。つまりユーザーの自助努力なしにはインフラそのものが成り立たないのである。しかしそんな欠点もPeerCastの面白いところだと私は思っている。PeerCastはネットラジオの諸問題に対するハッカーからの技術的回答、あるいは提案である。このアイディアを生かしていこうとするなら、ユーザーも無自覚ではいられないということなのだ。