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第6回 ─ ウォーレン・ジヴォン――ジャクソン・ブラウン、ディランが惚れた男

第6回 ─ ウォーレン・ジヴォン――ジャクソン・ブラウン、ディランが惚れた男(3)

連載
Sonically Speaking
公開
2002/12/19   17:00
更新
2003/09/11   13:16
テキスト
文/キース カフーン

早すぎる晩年、脚光を浴びるジヴォン

ここ数年、ジヴォンはArtemisレーベルから作品をリリースしているが、ここにきてようやく以前の彼本来のスタイル――陰鬱で狡猾に仕組まれた心理劇――を取り戻している。

そして、今では一般に認知されてきたようだが、彼はガンを患っているのだ――しかも末期の。それが手伝ったのか、最近の彼の楽曲「Life Will Kill You」、「My Shit’s Fucked Up」、「My Rides’ Here」や「Don’t Let Us Get Sick」はかなりの脚光を浴びている。

アーティストが死に直面していることが判明したとき、彼らに注がれる愛敬は得てして絶大なものである。ウォーレン・ジヴォンが若くしてこの世を去るのを見送るのは悲しいことではあるが、本人がその目で確認できる間にこれだけの人々が愛情と温かさをもって称賛の意を表せることは、実にすばらしいことであると言えよう。

※ウォーレン・ジヴォンさんは2003年9月7日、自宅のあるロスアンゼルスで亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします(編)。