NOW IT'S OVERHEAD
『Now It's Overhead』(2001)
地元ネブラスカのバンドをリリースしてきたこのレーベルが、初めて発表した 外様バンドはアセンズの4人組。別項で紹介しているアズール・レイの2人も正式に参加しているが、メインはあくまでも全曲に渡って作曲&ヴォーカルを手 掛けるアンディー・レ・マスターの優しくも熱い唄心だ。それでいてサウンド は、アコースティックとエレクトロニックがゆるやかに融合して実に繊細。ア センズらしい60'sサイケ感や泥臭いワイルドさも兼ね備えている。(畠山)
SORRY ABOUT DRESDEN
『The Convenience Of Indecision』(2001)
コナー君の兄弟、マット・オバースト在籍。ノース・キャロライナ州カルボロ を拠点とするバンドのアルバム2作目。ピアノ、ヴァイオリン、アコーディオンなども採り入れたトラディショナル~ルーツ的サウンドながら、そのスピリッ トはやはり正統派アメリカン・インディー・ギター・バンド直系! アーチャー ズ・オブ・ローフ、バッファロー・トムあたりを思い出しました。この手のバンドは強いです! スジがガッチリ通ってます!(小林)
AZURE RAY
『November』(2002)
ジャパンケイクスのオレンダ・フィンクとリトル・レッド・ロケットのマリア・ タイラーというアセンズ出身の2人によるユニット。昨年、元アーチャーズ・ オブ・ローフのエリック・バックマンのレーベル、ワームから、彼のプロデュー スのもとに制作された素晴らしいアルバム『Azure Ray』でデビューを果たし た。今作は6曲入りのミニ・アルバム。ちょっとサイケがかったアコースティッ ク・サウンドと優しき2人のウィスパー・ハーモニーが涙を誘う。(畠山)
DESAPARECIDOS
『Read Music/Speak Spanish』(2002)
天才、コナー・オバースト君が新たに結成した別バンド。メンバーはブライト・ アイズのツアー・メンバーなど。これが彼の音楽遍歴を詰め込んだようなバースト度満点激ロック・スタイルでした。パンク~ハードコア~ニューウェイヴ~ グランジあたりがギュッときてパンッッと爆発!いままでいるようでいなかっ た、ポスト・ピクシーズ的サウンドだと個人的には思います。ホントこの子に は頭が下がりますね~。(小林)
THE GOOD LIFE
『Black Out』(2002)
レーベル所属バンドであるカーシヴのヴォーカリスト、ティム・カーサーによ る別プロジェクト。2作目にあたる今作は、前作で見せた内向的で鬱なニュア ンスよりも若干ポジティブな印象を与えてくれる。カーシヴを思わせるような ロマンティックな唄心は健在なのだが、サイド・プロジェクトの醍醐味である 自由度、そして彼のシンガーとしてのこだわりが、より作品に絶妙感を与えて いると思う。開放感と葛藤が描かれた、実にナチュラルな作品。(斎郷)