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第12回 ─ SADDLE CREEK

レーベル・ディスク・ガイド(2) ──サドル・クリーク、とっておきの10枚をご紹介!!

連載
U.S. LABEL GUIDE
公開
2002/05/16   00:00
更新
2002/07/22   16:39
ソース
『bounce』 231号(2002/4/25)
テキスト
文/小林 英樹、斎郷 哲、畠山 実

NOW IT'S OVERHEAD
『Now It's Overhead』
(2001)

地元ネブラスカのバンドをリリースしてきたこのレーベルが、初めて発表した 外様バンドはアセンズの4人組。別項で紹介しているアズール・レイの2人も正式に参加しているが、メインはあくまでも全曲に渡って作曲&ヴォーカルを手 掛けるアンディー・レ・マスターの優しくも熱い唄心だ。それでいてサウンド は、アコースティックとエレクトロニックがゆるやかに融合して実に繊細。ア センズらしい60'sサイケ感や泥臭いワイルドさも兼ね備えている。(畠山)

SORRY ABOUT DRESDEN
『The Convenience Of Indecision』
(2001)

コナー君の兄弟、マット・オバースト在籍。ノース・キャロライナ州カルボロ を拠点とするバンドのアルバム2作目。ピアノ、ヴァイオリン、アコーディオンなども採り入れたトラディショナル~ルーツ的サウンドながら、そのスピリッ トはやはり正統派アメリカン・インディー・ギター・バンド直系! アーチャー ズ・オブ・ローフ、バッファロー・トムあたりを思い出しました。この手のバンドは強いです! スジがガッチリ通ってます!(小林)

AZURE RAY
『November』
(2002)

ジャパンケイクスのオレンダ・フィンクとリトル・レッド・ロケットのマリア・ タイラーというアセンズ出身の2人によるユニット。昨年、元アーチャーズ・ オブ・ローフのエリック・バックマンのレーベル、ワームから、彼のプロデュー スのもとに制作された素晴らしいアルバム『Azure Ray』でデビューを果たし た。今作は6曲入りのミニ・アルバム。ちょっとサイケがかったアコースティッ ク・サウンドと優しき2人のウィスパー・ハーモニーが涙を誘う。(畠山)

DESAPARECIDOS
『Read Music/Speak Spanish』
(2002)

天才、コナー・オバースト君が新たに結成した別バンド。メンバーはブライト・ アイズのツアー・メンバーなど。これが彼の音楽遍歴を詰め込んだようなバースト度満点激ロック・スタイルでした。パンク~ハードコア~ニューウェイヴ~ グランジあたりがギュッときてパンッッと爆発!いままでいるようでいなかっ た、ポスト・ピクシーズ的サウンドだと個人的には思います。ホントこの子に は頭が下がりますね~。(小林)

THE GOOD LIFE
『Black Out』
(2002)

レーベル所属バンドであるカーシヴのヴォーカリスト、ティム・カーサーによ る別プロジェクト。2作目にあたる今作は、前作で見せた内向的で鬱なニュア ンスよりも若干ポジティブな印象を与えてくれる。カーシヴを思わせるような ロマンティックな唄心は健在なのだが、サイド・プロジェクトの醍醐味である 自由度、そして彼のシンガーとしてのこだわりが、より作品に絶妙感を与えて いると思う。開放感と葛藤が描かれた、実にナチュラルな作品。(斎郷)

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