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第12回 ─ SADDLE CREEK

レーベル・ディスク・ガイド(1) ──サドル・クリーク、とっておきの10枚をご紹介!!

連載
U.S. LABEL GUIDE
公開
2002/05/16   00:00
更新
2002/07/22   16:39
ソース
『bounce』 231号(2002/4/25)
テキスト
文/小林 英樹、斎郷 哲、畠山 実

BRIGHT EYES
『Letting Off The Happiness』
(1998)

若きシンガー・ソングライター、コナー・オバーストを中心とする不定形ユニッ ト。前作は宅録で初期音源集という意味合いが強く、これは2作目ながら実質 的なファースト・アルバムだといえる。また半分は地元ネブラスカ、残りはア センズでエレファント6周辺の面々と録音された興味深い作品となっている。 19歳とは思えないほどに深い絶望や悲しみを湛えた震える声、そして絶叫はか つてのヘイデンもかくやというほど、こちらの心を掻きむしる。(畠山)

LULLABY FOR THE WORKING CLASS
『Song』
(1999)

ブライト・アイズのみならずいろんなところに顔を出し、秘かな超重要人物で あるマイク・モーギスと、カーシヴでギターを弾くテッド・スティーヴンスを 中心とする大所帯バンド。バンド名の由来はトルストイの文学作品から。これ はオルタナ・カントリー風のサウンドに、よりシカゴ音響派に通じる繊細さを 獲得した3作目。ラムチョップあたりに通じる実に芳醇なサウンドを聴かせて くれる。CDはバー/ナンから発表されている。(畠山)

CURSIVE
『Cursive's Domestica』
(2000)

レーベルの看板バンドでもあり、常にリアルなエモーショナリズムを追求して きた彼らのサード・アルバム。カオティックなニュアンスを踏まえながらもロ マンティックな唄を聴かせてくれるこのバンドは、〈激〉と〈静〉を区別し、 そのコントラストでアピールするのではなく、あえて対峙する両者を同居させ ることによって、独自の世界観を確立している。そんななかから生まれたやす らぎの唄は、シーンでも強烈な個性を放っている。(斎郷)

SON,AMBULANCE
『Euphemystic』
(2001)

ブライト・アイズの元メンバーであるジョー・ナップがスタートさせたバンド。 ブライト・アイズとのスプリット・アルバムを経て、昨年秋にリリースされた デビュー・アルバムが本作品。ブライト・アイズと同様にフォーキーな唄心モ ノなのだけど、アチラに比べると幾分軽やか。ピンバックあたりに通じるチー プかつ巧みなサウンド・センスのなかに、ピアノを中心とした70年代のシン ガー・ソングライター~AORもののエッセンスが感じられる。(畠山)

THE FAINT
『Dance Macabre』
(2001)

いまやブライト・アイズを越えるほどの人気バンド。なんとノー・ダウトが気 に入っちゃって、いっしょにツアー回ってるっていうんだから! 驚異のエレ ポップ・スタイルはゲイリー・ニューマン~デュラン・デュラン~ヒューマン・ リーグ~デペッシュ・モードも真っ青。ヴォーギングでダンスダンス!でございます。しかしコレが全くダサく感じなくなっちゃってるから、時の流れって 不思議よねぇ。ネブラスカの問題児3作目!(小林)

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