
WINDY & CARL
Consciousness2001
いかにもバンド名っぽいけど、単純にウィンディー(・ウェーバー)とカール(・ハ ルトグレン)による男女デュオなんでこの名前。この2人はミシガンのディアーボン にあるストーミ-というレコード・ショップやレーベルも運営している多忙さゆえ(?)、制作ペースも実にゆったり。この2作目ではウィンディーの消え入りそうな美声 &微声ヴォーカルとカールによるギターをもとに、エフェクト/レイヤー操作された 音色がそよ風のごとく美しい。(柳沢)

FONTANELLE
F2001
元ジェサミーンのレックス・リッターとアンディー・ブラウンが在籍するポートラン ドのクァルテット。本作は自身のスタジオで約3年をかけてセッション・レコーディ ングされた2作目。オルガン、エレピ、シンセなどによるスぺーシーなサウンドと、 アルぺジオを奏でるギター・ワーク、クリアなドラミングが爽快で上品なリラクゼー ションを提供してくれる作品。レーベル、アウトワード・ミュージックからリリース されている別ユニット、ナッジにも注目。(柳沢)
STARS OF THE LID
Tired Sounds Of Stars Of The Lid2001
2001年、傑作ズラリのクランキーだったんですが、コレがダメ押しかな。元パイロット・シップス&現ウィンザー・フォー・ザ・ダービーのメンバーらによるプロジェクト6作目。CD2枚組、アナログだと3枚組ってな激大作で、〈亡き母へのレクイエム〉 とか〈オースティン精神病院〉なんて組曲が壮大に厳かに。中世的クラシカルな案配は、80年代地下シーン(テスト・デプトからスワンズまで!)と確実にリンクしてる と思う。電機と弦による空間。(小林)

DOLDRUMS
Deck Trickery1999
アヴァン/音響系レーベル、VHFのスタッフでもあるヴァ-ジニア在住のビル・ケルムと、旅先で出会った2人によるトリオ。コンピュータ・テクノロジーを導入しなが らも、彼らの目的はギターの音を改造することが前提で、基本的にはライヴ感溢れる ロック・サウンド。マッチャあたりを少しフォーキーにしたサウンドから、ディス・ ヒート、ファウスト辺りのクラウト・ロック的な実験精神を備えた骨太サイケ・ロッ クに強力な自己主張を感じる。(柳沢)

LOW
Things We Lost In The Fire2001
ミネソタ州ドゥルースの夫婦+1の3人組。クレイマーに見出されて94年にデビューし て以来、ギター・バンドとしてのミニマリズムと唄心を追求している。クランキーからのリリースは97年のEP“Songs For A Dead Pilot”より。どの作品も素晴らしいが 、今年の始めにリリースされた6枚目のオリジナル・アルバムとなる今作は、時代の 空気とも完全にリンクした最高傑作。静けさのなかに力強さを秘めた、真にしなやかな音楽だ。(畠山)