OASIS(オアシス)、奇跡の再結成ツアー「Oasis Live '25」全41公演がブラジル サンパウロで終幕。ツアーによって人々が知ったのは生きる上で「誰かとつながること」の喜び

(C)Big Brother Recordings
そして、それは現実のものとなった。
「近年の英国史上、最も破壊的なポップ・カルチャーの力」は、新たな世代の心と意識へと確実に届いた。
「ギャラガーの丘」から、リーベル・プレート、ロイヤル運河沿いのクローク・パーク、「天使の街」ロサンゼルスまで
あの溢れる程の愛、喜び、涙、多幸感を決して忘れることはないだろう。
今はしばし立ち止まり 思いを巡らす時間としようじゃないか
―― OASIS
2025年11月23日、ブラジル サンパウロで「Oasis Live '25」ツアーは最終公演を迎えた。イギリス、アイルランド、北米、アジア、オーストラリア、南米に及ぶ全41公演は各地で大絶賛を受け、熱狂的なレビューが相次いだ。
昨年2024年8月、OASISは15年以上止むことのなかった再結成の噂に終止符を打ち、復活を正式発表。実現は不可能と思われていた再結成が現実となったのだ。「Oasis Live '25」ツアーは、一夜にして文化現象となった。そこから1年にわたる期間を経て迎える初日公演に向け、世代を超えた世界中のファンの心を惹き付け、期待は最高潮に高まった。
今年2025年7月4日。遠くはアジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北米、南米から、OASISファンがカーディフに集結、ツアーの開幕を見届けた。その圧倒的なパフォーマンスは会場を1つにし、誰もが惜しみない歓声を送った。バンドが歌えば観客が歌い返す――その呼応が完璧な調和と歓喜の瞬間を生み出す。いよいよ始まったのだ。「The Sunday Times」紙もこう報じた。「史上最大のロック・カムバック。OASISの夏の始まりだ」
「Oasis Live '25」が巻き起こした、世代を超えた世界規模の熱狂は過小評価できない。ツアーが北米に到達すると、「Billboard」誌は「OASISがついに全米を制覇した」と宣言。「Vogue」誌は「悪名高き(だが、幸いにも一時的だった)解散劇から10年以上経った今も、バンドの伝説と魅力は健在であり、20代の若者たちをも夢中にさせることが証明された」とニュージャージー公演を伝えた。他にもロサンゼルスでは「The Hollywood Reporter」紙が「あらゆる世代のファンが集まるなか、その夜の主役は、曲ごとに涙を流していた「今世紀生まれ」の若者たちだった」と報じるなか、メキシコシティでは「El Universal」紙が「訪れる全ての都市で、それはコンサート以上の文化的イベントとなっている」、韓国の「東亜日報」は「オーディエンスの92パーセントが10代から30代。若い世代が熱狂した」、そして「Rolling Stone Japan」も「Z世代までも巻き込む社会現象」と伝えた。
ツアーによって人々が知ったのは、生きる上で「誰かとつながること」の喜びだ。9月、「Oasis Live '25」が再びウェンブリー・スタジアムに帰還すると、「The Guardian」紙は「ここ数十年で誰も感じたことのないような、国を挙げて平和だと思える空気が流れていた。その一体感と多幸感は忘れ難い」と報じた。
「Oasis Live '25」は、後世に語り継がれる、熱狂と衝動の瞬間をいくつも生み出した。マンチェスターのヒートン・パークでは、ファンによって「ギャラガーの丘」と呼ばれる新たな地元の名所が誕生。「NME」誌は「OASISマニアが街の隅々までを占拠した、巨大「Live '25」ツアーの真の初日」と伝えた。ダブリンでは、クローク・パーク・スタジアムを取り囲んだファンたちが一体となって歌う“Half The World Away”が轟き渡った。メルボルンでは、地元のバー経営者がOASISに宛てた公開ラヴ・レターが話題になった。彼によれば、ツアーは「思いがけない善の力」と「街を動かす経済的原動力」を生み、かつてない来客数により自身の店も救われたという。サザンクロス駅では、階段を埋め尽くしたメルボルンのファンたちが“Don't Look Back In Anger”を大合唱する動画がSNSで拡散された。ブエノスアイレスでは、観客によるツアー最高の「ポズナン」が繰り広げられた。「ポズナン」とは“Cigarettes & Alcohol”でやることが定番となった「身体と声」による儀式だ。サンティアゴの街中では、エスタディオ・ナシオナル上空にドローン群が描き出すバンドのロゴを見ようと、何千人ものファンが列を作った。これは「Oasis Live '25」の全17都市で行われたプレショー・イベントだ。
こうした熱狂の渦が世界中を巻きこむなか、OASISはラジオ、配信プラットフォーム、UK公式チャートをも席巻。その勢いは衰える気配がなく、先日リリースされた『Familiar To Millions』(25周年記念盤)のほか、『Time Flies… 1994-2009』、『(What's The Story) Morning Glory?』、『Definitely Maybe』はいずれも現在UKトップ40入りを果たしている。
「Oasis Live '25」ツアーは、彼等がロック史に刻んできた存在感を一段と確固たるものにした。生まれ育った故郷の街から、アメリカ、オーストラリア、アジアに至るまで、世界中の世代を超えたファンが一堂に会し、各地で歓喜と熱気が渦巻く時間が共有された。その体験は、文化史に残るべき比類なき瞬間として、人々の記憶に刻まれた。「Oasis Live '25」ツアーの幕は閉じられたが、ロックの常識は破られ、今後も揺るぎない到達点として語り継がれていくだろう。

(C)Big Brother Recordings
▼リリース情報
OASIS
25周年記念限盤
『Familiar To Millions』
NOW ON SALE
デラックス・エディション
『(What's The Story) Morning Glory? (30th Anniversary Deluxe Edition)』
NOW ON SALE
■CD
■LP
▼書籍情報
Jill Furmanovsky / Noel Gallagher
写真集
「Oasis:TRYING TO FIND A WAY OUT OF NOWHERE」
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2025年11月27日 21:15








