沖仁、フラメンコギター国際コンクール国際部門で日本人として初の優勝

沖仁、フラメンコギター国際コンクール国際部門で日本人として初の優勝
フラメンコギタリスト、沖仁が、7/7、8の両日、スペインのムルシアで行われた第5回ムルシア“ニーニョ・リカルド”フラメンコギター国際コンクール国際部門において優勝を果たした。日本人としては初の快挙となる。
同コンクールは、スペインの3大ギター・コンクールの一つとして知られ、沖はスペイン人以外が出場する国際部門にエントリーし、決勝でアルゼンチン人のギタリストと競った結果、国際部門1位に輝いた。
沖は、1974年生まれ。高校卒業後、カナダで一年間クラシックギターを、その後スペインで3年半に渡ってフラメンコ・ギターを学んだ後に帰国。これまでに5枚のアルバムをリリースしている。最新作は2010年7月7日にリリースされた『Al Toque [アル・トーケ] ~フラメンコの飛翔~』。
同作のリリース時におけるインタヴューにおいて、沖は以下のように自身のキャリアにおける転換点を語っている。
「ひとつ大きなきっかけが、師匠セラニートとの共演でした(※07年録音の前作『十指一魂』で1曲共演、09年の来日公演でも師弟共演が実現)。やっぱり彼は素晴らしかった。もう60代半ば過ぎて、一回脳梗塞か何かで指が動かなくなり、1年ぐらいブランクがあった。そこからカムバックして、今は現役。そんな姿を目の当たりにして、フラメンコギターは、一生かけてやるに値するものだと、初めて思った。一生やっていきたい、それだけ豊かな世界だと、セラニートの背中を見て感じた」
intoxicate vol.86(2010/6/20発行号)でのインタヴュー記事より
8月下旬からはニューアルバムの発売を記念した国内ツアーも予定されている。会場に出向いて祝福したい。
『沖仁 "Al Toque" Tour 2010』
8/27(金)19:00 大阪 ザ・フェニックスホール
8/28(土)1st16:00/2nd 19:00 名古屋ブルーノート
9/11(土)17:00 東京 草月ホール
http://www.tone.jp/artists/okijin/index.html







