SLY STONEの窮状に迫ったドキュメンタリー映画が完成
スライ&ザ・ファミリー・ストーンを率いてブラック・ミュージックの歴史にその名を刻みながらも、さまざまなトラブルにより厳しい生活を強いられているスライ・ストーン。そんな彼の窮状に迫ったドキュメンタリー映画「Coming Back For More」が完成した。
スライは、80年代にマネージャーと「楽曲の権利を譲る代わりに一定額の給与と経費を支払い続ける」という契約を結んだものの、一方的に権利を奪われたまま契約を無視されたために収入源を失い、65歳となったいまでも生活保護を受けながらホテルを転々として暮らしているという。その現状を生々しく収めた「Coming Back For More」は、訴訟を起こすために弁護士を雇う費用も稼げず、ひたすら貧しい生活を送る彼の姿を通して、音楽業界の矛盾を描き出す作品となっているようだ。また、作中では惜しくも未完となってしまった故マイケル・ジャクソンのニュー・アルバムのために、スライが作曲を行っていたこともあきらかにされている。
この作品は、今秋にヨーロッパで封切られる予定となっている。日本での公開は未定だが、続報に期待しよう。
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・SLY & THE FAMILY STONE @ 東京国際フォーラム ホールA 2008年8月31日(日)(ライヴ・レポート)