今月の「bounce」大推薦盤レヴュー! ブレイクビーツ界の鬼才が南米の精鋭ミュージシャンと結成した新プロジェクト――QUANTIC AND HIS COMBO BARBAROのファーストアルバム『Tradition In Transition』

QUANTIC AND HIS COMBO BARBARO『Tradition In Transition』
Tru Thoughts/BEAT(発売中)
常に新しい音楽作りを続け、ファンキーなラテン・ブレイクビーツ~ニュー・ジャズの鬼才と目されてきたクァンティックことウィル・ホランド。2007年にコロンビアに移住して以降は、同地から受けた影響をクァンティック・ソウル・オーケストラやフラワーリング・インフェルノなどの各バンドで表現していた彼だが、それらの取り組みはこのニュー・プロジェクトで本格的に開花した。現地ミュージシャンを中心にしたコンボ・バーバロ(=非ヨーロッパ人たち)を従えた今作では、ラテンやカリブ音楽の味わいはもちろん、サイケやフォークの要素も包含したサウンドを、実に伸びやかな展開で聴かせてくれる。メンバーにマルコム・カットやアルチュール・ヴェロカイらが名を連ねているのもポイントだ。*ネイシャン







