デルタ・ブルースのパイオニア的シンガー/ギタリスト、ROBERT LOCKWOOD Jr.が死去
ミシシッピー・デルタ・ブルースのパイオニアのひとりとして知られるブルース・シンガー/ギタリスト、ロバート・ロックウッドJrが11月21日にクリーヴランドの病院で亡くなった。享年91歳。1915年アーカンソー州に産まれたロバートは、10代の頃に義父であった伝説的ブルース・マン=ロバート・ジョンソンからギターの手ほどきを受けてその演奏法を修得。その後、ストリートやバーを中心に活動していた彼は、40年代に地元のラジオ番組「キング・ビスケット・タイム」に出演して人気を博する。50年代にシカゴへと拠点を移した彼は、スタジオ・ミュージシャンとしてリトル・ウォルターやサニー・ボーイ・ウィリアムスンIIらのレコーディングに参加、数多くの名演を残した。1961年にクリーヴランドに移り住んだ後、一時引退していたものの70年代に活動を再開。1972年にはデルマークから復活作『Steady rollin' Man』をリリース、1974年に初来日を果たして名ライヴ盤『Bluse Live!』を残し、1998年と2000年にはグラミー賞にノミネートされるなど、最近に至るまで〈生きる伝説〉として精力的に活動を続けてきた。ご冥福をお祈りします。







