ニュース詳細

アルト・サックス奏者、JACKIE McLEANが逝去

50年代よりジャズ界の第一線で活躍してきたアルト・サックス奏者、ジャッキー・マクリーンが米ハートフォードの自宅にて3月31日(US現地時間)に他界した。享年73歳。

ニューヨーク生まれで音楽家一家の中で育った彼は、19歳の時にデビュー。若くしてバド・パウエルやマイルス・デイヴィスと活動し、自身のグループを率いる前にはアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズやチャールス・ミンガスのバンドの一員として腕をふるった。ビバップ時代にはトランペット奏者のドナルド・バードとのコンビネーションで知られ、またフリージャズ全盛期にはオーネット・コールマン等の影響を受け自身のインプロヴィゼーション演奏を発展させたほか、90年代には大西順子との共演アルバム『Hattrick』を発表するなど半世紀にわたり勢力的な活動を行っていた。一方で教育の現場でも活躍、New York Timesの報道によると、彼は70年からはハートフォード大学でミュージック・インストラクターに着任し、後にアフリカ系アメリカ音楽のプログラムを担当。2000年にはそのプログラム名が彼の名前を冠した〈ジャッキー・マクリーン・ジャズ研究所〉となっていたという。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

掲載: 2006年04月03日 23:00

更新: 2006年04月04日 02:15