10月4日～10月10日のタワレコ渋谷店チャートは奥田民生、BRIAN WILSON、曽我部恵一などが登場

今週のタワレコ渋谷店総合チャート。先週1位のBRAHMANをかわして首位に飛び込んだのは、奥田民生の約2年ぶりの新作『LION』。ソロ・デビュー10周年を迎えながらも、その驚異的なマイペースぶりが、変わることのない支持を集め続けている彼だけに、本作も普遍の民生節全開のロックンロール集となっております。38位から6位にジャンプアップしたのはスクリーモの急先鋒と目されるバンド、ユーズドのセカンド・アルバム『In Love And Death』。エモーショナルなメロディーと過激な絶叫が交錯するエキサイティングなロック・サウンドが、新しい興奮を求めるリスナーに受け入れられております。そして9位に初登場したのはブライアン・ウィルソンの『Smile』。いわずと知れたビーチ・ボーイズのあの伝説となっていた未完の超大作に御大自らが新たに息を吹き掛けた、音楽史上最重要作品のひとつであるのは言うまでもありません。4位から2位にジャンプアップしたファット・ボーイ・スリムの『Palookaville』、10位に初登場したコーンのベスト・アルバム『GREATEST HITS VOL.1 (EXPLICIT VERSION)』、11位のR.E.M.の新作『AROUND THE SUN』にも注目です。

そしてJ-INDIEアルバムチャート。JUDEをかわして首位を奪取したのは総合でも5位を獲得した曽我部恵一のニュー・アルバム『STRAWBERRY』。OO TELESAとともにロック・モード全開で飛ばすアルバムで、そんななかに彼特有のロマンティシズムや人懐っこさを感じさせる、骨太かつ繊細な内容となっております。そして2位はTOKYO No.1 SOUL SET、 実に5年ぶりの復活シングル“Change My Mind”が登場。川辺ヒロシのぶっといトラック、BIKKEのラップ、渡辺俊美の伸びやかなメロディー、その三位一体ぶりがやはり素晴らしい作品です。3位はbounce本誌10月号でも表紙でフィーチャーされた東京随一のパーティー・インスト・バンド、YOUR SONG IS GOODの初フル・アルバム『YOUR SONG IS GOOD』。4位のmaegashira、6位のGOOD 4 NOTHING、9位のSTEREO VISIONと、メロコア、ポップ・パンク勢の勢いはとどまるところをしりませんが、そんななか8位に登場したAudio Activeのスモーキーな音像が不気味です。トべます。

・タワーレコード渋谷店総合チャート（10月4日～10月10日）
1. 奥田民生『LINO』
2. FATBOY SLIM『PALOOLAVILLE』
3. BRAHMAN『THE MIDDLE WAY』
4. GREEN DAY『American Idiot』
5. 曽我部恵一『STRAWBERRY』