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JAY-Z、引退後も盛んに活動予定?

NYのドン、ジェイ・Zのキーワードは〈ブラック〉らしい。〈ソロ・アルバムとしては最後〉と宣言している新作『The Black Album』をブラック・フライデーと呼ばれるサンクス・ギヴィング・デイ(11月27日)の翌日にリリースすることを発表。また、来春には自伝「The Black Book」を出版する予定であることもあきらかにした。これは彼の半生を綴った内容で、ヒップホップ・ジャーナリストと共著する形になる。また11月25日にはマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われる〈ヒップホップ・サミット〉のコンサートのヘッドライナーを務めることも決まっており、10月23日には主催者のラッセル・シモンズとアイスホッケーのコート仕様のままの同会場で記者会見を行った。〈ヒップホップ・サミット〉は、ラッセルの指揮のもと、市民の選挙における投票登録の促進や、識字率のアップをめざすなどの啓蒙を目的とした組織的な活動。ヒップホップ・アーティストも各地で積極的に参加しており、今回のMSGでのコンサートは最大規模の企画になる。ジェイ・Zは報道陣の質問に答え、「ソロ・アルバムの後は、客演やコンピレーション・アルバムなどには参加する」「今まで表舞台と裏のビジネス面を両立させてきたけれど、本当に興味があるのはビジネス」などと発言。「監督や脚本を含めて映画に興味がある」とも話し、ラッパーとして完全に引退するわけでも、隠居するわけでもないことを明言。まだまだナンバーワンの地位を譲るつもりはなさそうだ。

掲載: 2003年10月30日 14:00

更新: 2004年03月19日 16:44