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インタビュー

ケンドリック・スコット

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2013年03月13日 17:22

ソース: intoxicate vol.102(2013年2月20日発行号)

取材・文 佐藤英輔

新世代の重要ドラマーが率いるグループの2作目

1980年、ヒューストン生まれ。同地の芸術高校の1年先輩がロバート・グラスパーで、ビヨンセは1年後輩。他にもエリック・ハーランドやジェイソン・モランからクリス・デイヴまで同校卒業生はいろいろ。そんな場で切磋琢磨した彼はバークリー卒業直後に現代ジャズの雄であるテレンス・ブランチャードのグループに加入して知名度を上げた。なお、少年期一番ハマったドラマーはマックス・ローチだった。

「テレンスは導師であり、兄でもある。彼に教えられたのは勇気を持つ重要性であり、音楽家が世に出す音楽は確かな意味を持っていければならないということ。それには、自分がどこにいるのかを知り、その時の自分の誠実なポートレートを出す勇気が必要とされる。その教えが、僕のリーダー活動の出発点になっている」
ケンドリック・スコット・オラクルと名乗るグループはそんな彼の個人活動のメインに位置するもの。『コンヴィクション』という確信に満ちた言葉を冠したコンコード発の新作は、そのオラクルの2作目となる。

「僕のオールタイムのお気に入りはスティーヴィ・ワンダーであり、プリンス。彼らって、1曲単位ではなく、いろんなことをやっても作品全体で愛好されるよね。それと同じ様に、自分の書いた曲、新旧の(他人)曲などを介して、新たな感興を与えるパッケージとして、僕のアルバムも送り出したかった。前作はいろんな奏者が入っていたけど、今作は5人で録音した。アイデアはいろいろな所から引っ張ってきても、バンドの音にこだわりたかったんだ」

なるほど、そこには自作やバンド員の曲の他にも、ハービー・ハンコックの1969年曲、さらには個性派シンガー・ソングライターのスフィアン・スティーヴンスの2010年曲の歌入りカヴァー(NYの通受け自作自演派のアラン・ハンプトンが歌う)まで収められている。

「スフィアンの音楽は大好き。あの曲はエレクトロニックだけど、ポップな繊細さや独自のリズムの揺れがあるからね、そんな僕の好な曲を、異なる空間を介して皆に届けたかった」

静謐でシャープな現代ジャズ作品。1部の曲では、クリスチャン・スコットがそうであるように、レディオヘッドを想起させる響きや蠢き感が与えられ、現代ポップ音楽と併走するジャズ表現を標榜していることを強く印象づける。

「レディオヘッドの、あのソニック・スペースは凄い。その感覚は、僕が演奏してもおかしくないと思える。クリスチャンの1枚目で僕は叩いてもいるけど、面白い事に、僕たちのことを親戚だと思っている人が何気に多い。趣味は似ているけど、もちろん血縁関係はないよ(笑)」

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