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インタビュー

すぎやまこういち

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2012年05月18日 21:54

ソース: intoxicate vol.97(2012年4月20日発行号)

取材・文 片桐卓也

作曲の原点とも言える純音楽のアルバムに込めた想い

すぎやまこういちさんと言えば『ドラゴンクエスト』の音楽を担当し、その交響組曲のコンサートを全国で開催して、多くの聴衆を集めている。今回はゲーム用の音楽ではなく、すぎやまさんの作曲の原点とも言える純音楽の作品をCD化してリリース。同時に東京都交響楽団のメンバーによるストラヴィンスキーの作品集も同じレーベルからリリースすることになった。

「実はストラヴィンスキーが当時のNHK交響楽団に客演したコンサートを生で聴いているんです。当時は日比谷公会堂が東京のクラシック音楽のメインの会場で、そこでN響を指揮した訳ですね。その演奏に感激して、若かった僕は楽屋口で出待ちしました。当時はストラヴィンスキーの偉大さがあまり知られていなかったのか、楽屋の出待ちをしていたのは僕ひとり。しっかりとストラヴィンスキーと握手をしてもらいました(笑)」

幼少時からクラシック音楽に親しみ、戦後再開された東京のオーケストラの定期演奏会に通っては、ストラヴィンスキーだけでなく、ショスタコーヴィチの交響曲の日本初演などを聞いていたというすぎやまさん。その最初期の作品がバレエ団のために書いた、子供のためのバレエ《迷子の青虫さん》(ピアノ曲)で高校時代の作品だと言う。その初期作品を含め、《弦楽のための『舞曲』2007》《チェロのための『OKINAWA』》の3つの作品を新たに録音し1枚にまとめた。

「いわゆる現代音楽の作曲家たちはメロディを書かなくなりましたね。でも、ストラヴィンスキーだってショスタコーヴィチだって、とても印象に残るメロディを書いています。僕は純音楽でもメロディの豊かさにこだわって行きたい。それが表現されたのが《舞曲》と《OKINAWA》です。あえて日本的なメロディ、沖縄のメロディを使い、それを弦楽器で表現したらどうなるか、と考えて書いた作品です」

その演奏を担当したのは東京都交響楽団のメンバー。彼らがストラヴィンスキーも録音した。

「ストラヴィンスキーの『兵士の物語』は素晴らしい作品で、美しいメロディに溢れているのに良い録音があまりないと思ってきたのです。今回の都響のメンバーは本当に素晴らしい演奏をしてくれて、《管楽八重奏曲》などもこれまでに無いぐらい最高の演奏が収録出来ました」

「ドラクエ」ですぎやまさんのファンになったという方にぜひ聴いて頂きたいアルバムである。

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