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インタビュー

『BLUE BIRD』に通じるストロングな歌の世界

 

現代的な意味のR&Bとクラシカルなソウルを自身のノドとペンとビートで横断してきたEMI MARIAだが、最近好きで聴いている作品を訊ねると、往年のソウル・マナーを自在に出し入れしたR・ケリー『Love Letter』がまず挙がった。

「やっぱり昔の感じがあるものが好きで、周りにソウルに詳しい人が多いので、そこから遡ってボビー・ウォマックを聴いたりとか。最近はそういう歌に良いところがあると思ってます。ジャズミン・サリヴァンの歌も好きですね」とのことで、昨年末に作り終えていた『BLUE BIRD』への直接的な影響があるとは言いにくいものの、生々しい〈歌〉への回帰が顕著になってきた最近のR&B作品の傾向は、彼女もリスナーとして敏感に感じ取っていた様子。

また、『cross over』で披露したジョージ・ベンソン~ホイットニー・ヒューストンの“Greatest Love Of All”に関しては、「何度も聴いて歌ってた曲で、昔はヴォーカルの部分が凄いと思ってたんですけど、いま聴いたら自分の気持ちに重なる内容で、意味が本当にわかった気がして」と、普遍的なリリックの魅力に開眼するきっかけになったという。ちなみに日本勢では「ラップっぽいフロウとか、自分にはない部分に刺激を受けますね」という理由で、仲良しでもあるというJASMINEがお気に入りだそうです。

 

▼関連盤を紹介。

左から、R・ケリーの2010年作『Love Letter』(Jive)、ジャズミン・サリヴァンの2010年作『Love Me Back』(J)、ホイットニー・ヒューストンの85年作『Whitney Houston』(Arista)、JASMINEのニュー・シングル“ONE”(ソニー)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年04月14日 15:32

更新: 2011年04月14日 15:33

ソース: bounce 329号 (2011年2月25日発行)

構成/編集部

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