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インタビュー

INTERVIEW(2)――過去といまをバランスよく融合

 

過去といまをバランスよく融合

 

Superfly_A2

 

ライヴでも勢いよく走り回って歌う姿がイメージできるこのようなロック・チューンがある一方、もう1曲の“Sunshine Sunshine”はガラリとムードが変わり、爽やかでフォーキーなポップ・ナンバーになっている。オーガニックかつ素朴な曲のあり方は、ファースト・アルバムの頃のSuperflyを久々に思い出させるものだ。

「こういうサウンドは、やっぱり好きなんですよ。土っぽさがあって、素朴で、ゆったり流れていく感じ。こういうリズムも自分のなかにもともと流れているものなので、改めていままたやっておきたかったんです。メロディーも素朴だけど、でもいまの多保(孝一)くんならではのクセのあるところも出ている。過去の形といまの形をバランスよく融合して表現することができた曲じゃないかなって思いますね」。

〈自分にとって歌とはなんだろう?〉といった根源的なことを考えながら歌詞を書いたというこの曲。昨年のいくつかのフェス出演や、それこそThe Lemon Batsとのライヴ経験により、以前よりも歌うことの気持ち良さを強く実感できるようになったという志帆の思いが、“Beep!!”ではタフに荒々しく、“Sunshine Sunshine”では爽やかに表現されているというわけだ。

そして3曲目の“Different Ways”は、志帆が詞曲の両方を手掛けた切ない愛の歌。彼女のなかの女性性が色濃く表れている曲である。ここに収められた3曲はどれもタイプが異なるが、現在制作中のサード・アルバムもかなりヴァラエティーに富んだものになりそうな予感。そちらの完成も楽しみに待ちたい。

 

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2011年03月02日 18:01

更新: 2011年03月02日 18:50

インタヴュー・文/内本順一

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