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インタビュー

Jakub Hrusa

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2011年02月21日 18:36

更新: 2011年02月21日 19:18

ソース: intoxicate vol.90 (2011年2月20日発行)

interview & text :片桐卓也

photo:Hanya Chlala Arena Pal

東京都交響楽団のプリンシパル・ゲスト・コンダクターに就任したヤクブ・フルシャ(1981年生まれ)はチェコ出身の期待の若手指揮者だ。

「指揮者になろうとした時に背中を押してくれたのはラドミル・エリシュカ氏でした。まだプラハ音楽アカデミーの1年生の時に『プラハの春国際指揮者コンクール』に出場するように奨めてくれたのです。その時は結局本選には進めなかったのですが、初めてプロのオーケストラを指揮するという貴重な経験を得ることが出来ました」

そのエリシュカ、それに日本でもお馴染のビエロフラーヴェクが彼の師である。アカデミー卒業後、チェコ国内のオーケストラを指揮し始め、2006年には早くも【スプラフォン】と契約を結び、すでにCDをリリース。

「チェコの指揮者だからチェコ音楽を取り上げるのは当然なのですが、それだけに留まらないで活動して行きたいと考えています。しかしマルティヌーの音楽は自分にとってとても重要で、彼の録音は継続して行ないたいですね」

マルティヌーはチェコ生まれだが、フランス、アメリカでの活動が長い作曲家である。「マルティヌーの作品の中でも交響曲は全6曲のうち5曲がアメリカ時代(1941〜1953)に書かれています。それゆえアメリカの交響楽団にとってマルティヌーの作品は重要なレパートリーでした。しかし最近ではアメリカでもあまり演奏されなくなり、存在感が薄くなっているようです。彼はフランスの作曲家に影響を受けたり、故国の音楽も取り入れたりしていますが、20世紀的な様々な要素を感じられる作品ばかりです。マルティヌーの作品を演奏することは20世紀音楽の知る上でとても重要なのです」

フルシャは現在プラハ・フィルハーモニアの音楽監督、グラインドボーン・オン・ツアーの音楽監督などを兼任している。

「プラハ・フィルハーモニアは中規模のオーケストラで、マーラーなら第4番がギリギリ出来るくらいの編成です。しかし『プラハの春音楽祭』のオープニングを任されるほど、最近ではチェコ国内でも評価を高めています」

2010年5月13日に行われた『プラハの春音楽祭』のオープニング・コンサートで演奏したフルシャとプラハ・フィルハーモニアは圧倒的な成功を収めた。現在リリース中のCDにはその時の熱気が感じられる。

「今後はオーケストラ作品を中心に演奏していきたいと考えています。オペラはいくつか客演の仕事も行なっていますが、だんだん少なくして行く予定です。もちろんオペラにも大好きな作品が多いのですが、今はオーケストラ曲に集中しながら、自分の世界を広げて生きたい。ただ声楽付きの管弦楽曲を指揮するのが好きなので、今年の年末には東京都響の演奏会で、ドヴォルザークの『スターバト・マーテル』を演奏しますよ」

今後の日本での活動にも注目したい逸材だ。

プラハ・フィルハーモニア管弦楽団、待望の来日公演決定!
2012年2月1日〜11日
ヤクブ・フルシャ(指揮)
予定プログラム:ドヴォルザーク:交響曲第8番、第9番「新世界」より/ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」など/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:三浦文彰)/モーツァルト:ホルン協奏曲(ホルン:ラデク・バボラーク)
http://www.amati-tokyo.com

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