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インタビュー

まったく違う印象のバンドに生まれ変わったみたいです──A&Rが見てきたserial TV drama〈怒濤〉の4か月

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年12月13日 12:30

更新: 2010年12月13日 12:30

ソース: bounce 327号 (2010年11月25日発行)

文/坂本和則(ソニー・ミュージックレコーズ)

 

 

前ヴォーカル・伊藤文暁の脱退が決まったのは、ミニ・アルバム『マストバイ』の発売前日でした。みんなで話し合った末での決断でしたが、正直かなりの衝撃でした。彼らを追い続けて2年弱。いよいよ明日は彼らのメジャー・デビュー、というタイミングでしたから(笑)。そのうえ、脱退発表の10日後には〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉への出演が控えていましたので、そのステージにどう臨んで行くかを考えることでも精一杯。その日までは伊藤でやるという選択肢も、出演をキャンセルするという選択肢もなく、かといって4人のメンバーだけでインスト・バンドをやるわけにもいかず(笑)……すぐにサポートしてくれるヴォーカルを探し、スタジオに入ることが最大急務になりました。そんななかで白羽の矢が立ったのが、the courtの鴇崎智史でした。ライヴ・イヴェントでも一緒になったりと、もともとメンバーとの交流があったとはいえ、the courtの活動休止を決めていた鴇崎が現れたことは、僕らにとって非常に奇跡的な巡り合わせだったと言えます。そして、このリスキーな大役を引き受けたくれたことも(笑)。鴇崎が加入してくれたことによって、バンドは自然に前を見て進み始めました。目指すべき場所へ向けて視界がはっきりしたというか、後ろを振り向いている場合ではないという意識がより強くなったと思います。〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉出演の2週間後には新作のレコーディングを開始、新井の創作意欲もより旺盛になって、曲の量産体勢に入っています。ライヴのほうは……ヴォーカルが替わるとこうも変わるのかというくらい、まったく違う印象のバンドに生まれ変わったみたいです。『マストバイ』のリリース・ツアーを終えて、鴇崎もようやくserial TV dramaのヴォーカルとして一歩踏み出せてきたんじゃないかと思いますし、このメンバーでどんどん曲を作って、ライヴをやり続けることによって、〈新生〉serial TV dramaがさらに完成されていくんじゃないか……と、本人たちがいちばん期待してると思いますよ。

 

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