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インタビュー

cro-magnon(4)

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2009年11月18日 18:00

更新: 2009年11月18日 18:12

文/大石 始

長く愛されるものを作るべき

――では、楽曲解説に戻るとして、次のスライ&ザ・ファミリー・ストーンの“If You Want Me To Stay”はどうでしょう?

大竹「これもいい曲ですよね(笑)。スタジオで普通にツヨシがベースを弾き出して、テキトーに合わせてたら〈おっ!〉と思ってね。演奏してて楽しいし、聴いててもいい」

コスガ「この曲はスライのなかでもみんな聴きまくった曲だろうし」

金子「俺はこの曲がいちばん難しかったです。歌の雰囲気を出しながら弾くのが……」

大竹「スライ自身がフリーな人ですからね(笑)」

――シャーデー“Sweetest Taboo”。これも名曲ですけど。

大竹「この曲はツヨシがやろうって言い出して。この曲も超クラシックじゃないですか」

コスガ「全体のバランスを見て、このへんでこういう曲調のものが欲しいと思ったのかな。意外とLoop Junktion感が出た気がしますね(笑)」

大竹「そもそもオリジナルが格好良すぎるから、それに挑戦するっていう段階で間違ってるんだけどね(笑)。でも、これをきっかけにシャーデーを聴いてくれる人も絶対いると思う。自分たちが思ってるほど、若い人はシャーデーのことを知らないと思うし……だってさ、この前cro-magnonのライヴに来てくれた女の子に〈ジャズが好きなんです〉って言われて、〈マジで?〉なんてやり取りをしてたことがあったんだけど、そしたらマイルス(・デイヴィス)を知らないって言うんだよ! もう〈cro-magnon聴いてる場合じゃないよ!〉って感じ(笑)」

――今回のアルバムもマニアックに選曲したというよりも、普通にいい曲を選んでいったらこういうラインナップになったっていうことですよね。

大竹「そうそう」

コスガ「何となくの統一感を意識しつつね」

大竹「最近はね、長い間いいと思えるものを作るべきだと思うようになってきてて。長く愛されるものってそれなりの味が出てくるから、それに絶えうるものを作りたいんだよね」

――オリジナル音源を作る時もそういう感覚があるんですか?

大竹「もちろん。オレに子供ができたとして、そいつが18ぐらいになった時にレコード屋の〈C〉のコーナーでcro-magnonを発見して、〈カッケー!〉って……そんな状況があったら最高だけどね(笑)。20年後に若手のバンドが〈◯◯◯ plays〉っていうアルバムを作ってて、そこにcro-magnonが選曲されてる感じというか」

――続いてはスティーヴィー・ワンダーの“For Once In My LIfe”。

コスガ「これもいい曲ですよね。いいメロディーが走って、そこに楽器が伴って雰囲気が出てくる、そういう曲もやりたかったんですよ。前回でいう“Never Can Say Goodbye”みたいなノリ。メロディーで世界を広げつつ、スタイルとしては60年代」

大竹「そうそう。60年代のソウル・ドラマーってさ、もちろんみんな上手いんだけど、なかには怪しい人がいるんだよね(笑)。そのグルーヴ感がたまんないんだよ。ガチャガチャしてるんだけど、そこにいいメロディーが乗る。この曲のオリジナルもそういう感じなんだよね」

――ガチャガチャしたところに宿る人間味というか。

大竹「そうそう! 原始的なソウルというか、危なっかしいんだけど安定感があってね」

コスガ「この曲は確かに難しかったんだけど、楽しくできましたね」

――最後をシメるのが、山下達郎の“ダンサー”。

大竹「ヤマタツ(山下達郎)の曲は何か入れようっていう話をしてたんだっけ? この曲はDJでも使うし、車のなかでもよく聴いてた曲。他の曲はほとんどそのままだったんですけど、これだけけっこうアレンジしてる」

――では、ヤマタツの凄さはどんなところにあるんでしょう?

大竹「いろいろあるんだけど、70年代の山下達郎を支えていたミュージシャンも凄すぎて。とにかく好き」

コスガ「もちろん生演奏の時代だし、アナログの時代だったわけで、いろんなことが重なってたんでしょうね。しかもあの声、あの顔(笑)」

大竹「世界中のどこでかけても盛り上がると思うよ。アメリカ人にもオリジナルを聴いてほしいし」


――で、今後もシリーズ化していくと。

コスガ「そうですね、やっていきたいです」

大竹「ライヴでカヴァーを組み込むのは昔から当たり前のことだったし、お客さんからリクエストされてもすぐできるようにしないとね」

――ちなみに、オリジナル・アルバムの制作は?

コスガ「まだ決めてないんですけど、『4U』がいい感じにリラックスしてできたんで、次は作り込んだものをやってみようと」

大竹「また作りたくなってきてるしね。この前、ちょっとパット・メセニー風だと思って歌ってみたら、ツヨシに〈それ、T-SQUAREじゃん〉って言われてショックを受けたばかりで(笑)。そういうところから曲を作りはじめてます(笑)」

――T-SQUAREは……それこそ大ネタ中の大ネタというか(笑)。

大竹「次ではT-SQUAREをカヴァーしてたりね(笑)。元さん(元晴/SOIL&PIMP SESSIONS)にあのフレーズを吹いてもらって(笑)」

――じゃあ、次は〈cro-magnon plays T-SQUARE〉に期待ってことで……(笑)。

全員「(笑)」

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