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インタビュー

サム・ワッターズって誰?

 サム・ワッターズって誰?なんて誰に訊かれてるわけでもないけど、ジョーダンの“Battlefield”をライアン・テダーと手掛けたランナウェイズ、その中心人物がサムで、あのカラー・ミー・バッド(CMB)のメンバーだった……と書けば懐かしいと思う人もいるかも。91年に“I Wanna Sex You Up”でデビューした人種混成R&BグループのCMBは、同年の“I Adore Mi Amor”“All 4 Love”が連続でNo.1となってアイドル人気を確立します。グループは98年に解散するものの、翌年にサムはルイス・ビアンカニエロと組んでジェシカ・シンプソンのデビュー曲“I Wanna Love You Forever”を全米1位に送り込み、裏方として最高のスタートを切るのです。〈アメアイ〉にもケリー・クラークソンのデビューから絡み、シーズン1で4位だったタマイラ・グレイと結婚。2004年にはファンテイジアの“I Believe”がNo.1を獲得します(2年後の“When I See You”も大ヒット)。で、レオナ・ルイスを手掛けた2007年頃にビアンカニエロやウェイン・ウィルキンスとランナウェイズを結成し、レマーやナターシャ・ベディングフィールド、そしてケリ・ヒルソンの“Energy”などを送り出して現在に至るわけです。〈アメアイ〉作品を中心に数多く発見できる名前につき、今後も注目しておきましょう。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年08月19日 18:00

ソース: 『bounce』 313号(2009/8/25)

文/出嶌 孝次