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インタビュー

iLL “Deadly Lovely” キューン

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2009年07月29日 18:00

更新: 2009年07月29日 18:52

文/岡村詩野



  スーパーカー時代に映画「ピンポン」の主題歌“YUMEGIWA LAST BOY”で組んで以来となる、砂原良徳プロデュース作品がこのタイトル曲とカップリング2曲目の“Afro Machine(後者は楽曲自体共作)”。今度も映画(「ノーボーイズ,ノークライ」)の主題歌とあって、砂原とはあらかじめ〈YUMEGIWA~〉との差異を考慮して楽曲の方向性を決めたのだという。その結果、タイトル曲の方はクラフトワークやYMOを出発点としたような、少々ファンク風味のある初期型テクノ・ポップとなっており、構造は実にシンプルでわかりやすく、ちょっと高橋幸宏を思い出させるナカコー自身の甘くメランコリックな歌声が、安っぽさを意図的に狙ったようなユーモラスなアレンジのなかで静かに映えている。〈Afro~〉のほうもやや懐かしささえ覚える80年代的なエレポップ路線で、いかにも砂原らしいアイデアが満載。いずれも、ニュー・オーダーがアーサー・ベイカーと組んだり、アフリカ・バンバータがクラフトワークの曲をネタにしていたりしたあの時代のおもしろさを彷彿とさせるような、言わば〈冷〉と〈暖〉、〈機械〉と〈肉体〉とが同等に交錯する様子が刺激的だ。これが新たなフェイズに入ったiLLの現在のスタイルなのかはアルバムの到着まで結論を待ちたいが、一つのものを一つの角度だけで捉えようとするポップ・ミュージックが少なくない現状に対する、iLLならではの抵抗ではないかという気もする。

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