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インタビュー

i-dep

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年09月27日 02:00

更新: 2007年09月27日 17:31

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/aokinoko

多方面で繰り広げた活躍は、すべてこのためだった!? バンドとして飛躍的な成長を見せる新しいi-depのプログラムをファイン・チューニングでキャッチしよう!!


  まさに〈充実〉という一言がぴったりと当てはまる、現在のジャパニーズ・ハウス・シーン。個性溢れるアーティストたちが台頭し、音の棲み分けも存分に展開されるシーンのなかでも独特の存在感を放っているのが、この6人の強者プレイヤーたちから成るi-depだ。当初、ナカムラヒロシのソロ・プロジェクトとしてロンドンにて始動し、その後にバンドとしてのスタイルに発展した彼らは、いわゆるクラブ・ジャズを主軸としつつ、ファンクやテクノ、ラテンの要素までを盛り込んだクロスオーヴァーなサウンドで話題を集めてきた。2004年にデビュー・ミニ・アルバム『MEETING POINT』を、翌年には初のフル・アルバム『Smile exchange』をそれぞれ発表。そして、コンセプチュアルな世界観と多種多様でハッピーな音のエッセンスがハウス・ビートに溶け込んだ好作『Super Departure』からおよそ1年を経て、セカンド・ミニ・アルバム『Fine tuning』をリリースした。現在はDJやプロデューサーとしても多忙を極めるi-depの司令塔=ナカムラヒロシ(発言:以下同)は新作についてこう語る。

「このアルバムを作る前に4か月ほどライヴをせず、i-depとしても活動していない時期があって。で、ライヴのために久しぶりにスタジオに入った時に、まず〈自分たちが何者であるのかをもう一度知ろう〉ということをメンバーたちと話し合ったんです。それで作業していくうちにわかったのが、i-depはバンドで、それもライヴ・バンドなんだということだった。いまのままでロック・フェスに出ても恥ずかしくないライヴができるようにならないといけないな、と思ったんですよ。それでその後、LIQUIDROOMで僕たちのイヴェントをやったんですが、ライヴ中にお客さんと僕らの感覚がまるでラジオのチューニングがバシッと合うように通じ合えた瞬間があって、それが『Fine tuning』っていうタイトルに繋がってるんです。いままでi-depのアルバムは世界観やコンセプトがあって作ってきたんですけど、今回はまったく別で、これまでのような形にはなりませんでしたね」。

 まるで新たなドアを開け放つかのように、疾走感のある高らかなピアノ・リフとナカムラの祈るようなヴォーカルがアルバム全体を象徴しているようにも思える、ポジティヴな名曲“believe”で幕を開ける今作には、紅一点であるCana嬢の伸びやかでポップな歌声が映える“Flower in the park”や、内向的なムードも相まって静謐なエレクトロニカを思わせる“Inside is time”、パーカッシヴなドラムとピアノ連打の掛け合いにアシッド・ハウスを思わせるハードな展開もグルーヴィシャスな“Catch Me”など、その表情は多岐に渡る。バンド史上もっとも斬新で冒険心に富み、いままでとは一味違うアプローチを見せる〈ライヴ・バンド〉としてのi-dep。今回ネクスト・レヴェルに到達した感すらある彼らが今後めざす地平とは、いったいどんなものなのだろうか?

「i-depはライヴ・バンドに特化していくべきバンドだと思っているので、まずフェスに出たいですね。なかなかおもしろいと思うんですよ(笑)。とにかく感情で音楽を作っている6人が、本気でライヴをやる環境を整えておくっていうのがこれからの野望というか。それがi-depがi-depでいられる、ひとつしかない大事なことって気がしてますね。CDだけ出して満足している場合じゃないので、全部必死に、本気でやっていきたいですね」。

 取材の終盤、「このアルバムにi-depの未来を込めた」とまっすぐ発した彼の真摯な言葉に、バンドに対する並々ならぬ思いを見たような気がした。新生i-depの今後からますます目が離せないと思ってしまうのは、決して私だけではないだろう。

▼i-depの作品を紹介。

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