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インタビュー

フロアの外へも広がっているポスト・グライム世代の活躍

 スパンク・ロックが“Hoodie”を、ビースティ・ボーイズのアドロックが“A Little Bit Of Shhh”を……とソヴァリンの曲をリミックスした名前だけを見ても、すでにこのシーンが多方面から注目を集めていることがわかるが、そういう意味で決定的だったのが、オーディナリー・ボーイズとソヴァリンのコラボ曲となった“Nine2Five”だった。しかも、同曲を収録した彼らの『How To Get Everything You Ever Wanted In Ten Easy Steps』をグライム畑のプラスティックマンが丸ごとプロデュースしていたように、〈グライム以降〉のブリット・ホップ感覚はUKのメインストリーム音楽をも着実に侵食している(リリー・アレンもその流れで語られるべき存在だった)。また、ソヴァリン以上に引く手数多なのがリーサル・ビズルで、ユアコードネームイズ:マイロやベイビー・シャンブルズと共演し、レイクスのリミックスにも客演するなど、英国産ストリート・ラッパーの顔役的な存在となっていることも付け加えておこう。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年03月15日 19:00

更新: 2007年03月15日 22:30

ソース: 『bounce』 284号(2007/2/25)

文/出嶌 孝次