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インタビュー

Bullets And Octane

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年07月13日 23:00

ソース: 『bounce』 277号(2006/6/25)

文/粟野 竜二

とことんハードで、とことんヘヴィーで、とことんドライヴィンな激情ロックを掻き鳴らす彼らが、満を持してメジャーに殴り込みだ!


 元ガンズ&ローゼズのギルビー・クラークがプロデュースを手掛けたファースト・アルバム『The Revelry』のリリース後、フロッギング・モーリーやアヴェンジド・セヴンフォールドらとツアーを行い、各地で熱狂的なファンを生み出していったオレンジカウンティ出身の爆走ロックンロール・バンド、ブレッツ・アンド・オクタン。その彼らが、ペイジ・ハミルトン(ヘルメット)をプロデューサーに迎えたセカンド・アルバム『In The Mouth Of The Young』をリリースした。このアルバムがかなりスゴイことになっている。70年代のハード・ロック的ダイナミズムとハードコア・パンク的ロウな感触が合わさったスピーディーで荒々しいロックンロールは、リスナーの気分を否が応にも昂揚させるものだ。ディストーションの掛かったギターが激しく鳴り響き、リズム隊がとことん前のめりに突っ走り、そしてラフ&ダーティーなシャウト・ヴォーカルが雷鳴のように空気を切り裂く。基本はモーターヘッドやヘラコプターズの系譜に連なるハード・ドライヴィン・ロックンロールだが、本作で聴けるサウンドはそれだけに留まらず、過去50年に築き上げられたロックの伝統を破壊するパワーをも感じさせる仕上がりになっている。

「どういう音楽を作ろうかとか、そういうことはあまり事前に考えないようにしてるんだ。どんな曲を書いていてもアグレッシヴなところは変わらないから、結果的にエネルギッシュでパワフルなものになるんだ」(ジーン・ルイス、ヴォーカル:以下同)。

 彼らは既存のフォーマットに囚われることなく、あくまで〈やりたいことをやる〉という姿勢で自身の音楽と向き合っている。例えば、本作の随所で聴かれるオールド・スクールなギター・ソロにも、それは顕著に現れている。

「何だって自分のやりたいようにやればいいと思うんだよね。確かに、ギター・ソロっていまの流行じゃないけれど、それが自分のやりたいことならそれでいいんじゃない!?」。

 周囲に合わせてやりたいことを我慢するのではなく、周りと違うことをやろうと意識するわけでもなく、〈やりたいからやる〉という姿勢。これこそがロックンロールだ。そのアティテュードに共鳴してか、いわゆるロックンロール・ファンだけでなく、ヘヴィー・ロック系やエモ/スクリーモ系のリスナーまでもが彼らのことを支持している。現在行っているツアーが終わった後は、コーン主催の〈ファミリー・ヴァリューズ・ツアー〉への参戦が決定しており、そこでも新たに多くのファンを獲得することになるだろう。

「聴きたい人だけ聴いてくれればいいし、その人たちのために音楽を作っていくよ。気に入ってもらえれば嬉しいけれど、ダメならダメで構わない。どっちにしろ僕らはやりたいことをやっていく。生きている限りレコードを作り続けるよ」。

 もう一度声を大にして言おう。この姿勢こそがロックンロールだ。己の道を貫きとおす彼らの暴走は、まだまだ止まらない。

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