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インタビュー

自由奔放な音楽性を獲得する軌跡を過去作品でおさらい!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年05月25日 21:00

更新: 2006年06月01日 22:09

ソース: 『bounce』 276号(2006/5/25)

文/駒井 憲嗣

『BLUE SPEAKER』 MIRROR BALL/RD(1998)
彼らの作品のなかでももっともブルージーな印象を受けるデビュー作だが、すでにこの頃の『Calling me Remix』においてクボタタケシにリミックスを依頼するなど、ヒップホップ的な方法論にも傾倒。その雑食性は、森のDJプレイにおける、ラグタイムな音楽を新鮮に聴かせる選曲センスとも繋がっている。

『His choice of shoes is ill!』 MIRROR BALL/RD(1999)
常に新しい化学反応が起こり続ける関西シーンにおいても、シンプルなプロダクションがエヴリシング・バット・ザ・ガールを彷彿とさせる、ネオアコ~ポスト・パンク的な清涼感は際立っていた。その後の作品で見せるドラマティックな世界を予感させる、ナチュラルな佇まいにも好感が持てる。

『SWING FOR JOY』 MIRROR BALL/RD(1999)
盟友でもあるDETERMINATIONSとの共演からBOOによるリミックスまで、破天荒なまでにあらゆるジャンルを吸収していく雑食性が、結果的に彼らの楽曲の普遍的な美しさを浮き彫りにしていて印象深い。EGO-WRAPPIN'の多面性が世間に露わとなってきた最初の作品として、コンパクトながら重みのある作品。

『色彩のブルース』 MIRROR BALL/RD (2000)
その郷愁を呼び起こすゆったりとしたムードがお茶の間にまで浸透していくと同時に、須永辰緒を筆頭にDJ諸氏からも愛され、クラブ・シーンのキラーとなるという双方の契機となったミニ・アルバム。その要因としてはプログレッシヴでありながら同時に大衆性を獲得、こだわり抜かれた濃密でファットな音の空気感によるものが大きいだろう。

『満ち汐のロマンス』 Minor Swing/ユニバーサルJ(2001)
いつかどこかで聴いたことのある懐かしさを感じさせながら、そこに常に過剰なまでの音楽的要素と感情を盛り込んでいくのが彼らのスタイル。“サイコアナルシス”に漲るパッションと、その反対のスピリチュアルな静寂。両者のバランス感覚が彼らの音楽にクールネスを生んでいる。

『Night Food』 Minor Swing/ユニバーサルJ(2002)
自身のレーベルを設立後の第1弾。TVドラマ「私立探偵濱マイク」の主題歌に起用された“くちばしにチェリー”は彼らのスウィンギンでノスタルジックな物語世界、そして夢遊病のようなある種の熱を的確に提示することに成功した。拡散する音楽性と共に、ねっとりとまとわりつく湿度が心地良い。

『merry merry』 Minor Swing/トイズファクトリー(2004)
昭和歌謡的世界からの脱却? いや、彼らは当初から実験的精神に溢れたバンドであった。大胆な音響工作には、初期ニューウェイヴが持っていたなんでもありの感覚が確実に受け継がれている。中納のヴォーカルはますます独自性を高め、凛とした表情を強めている。

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