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インタビュー

Queens Of The Stone Age(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年03月31日 13:00

更新: 2005年03月31日 19:18

ソース: 『bounce』 263号(2005/3/25)

文/鈴木 美穂

俺はいちばんクールになりたいのさ

 新作『Lullabies To Paralyze』は、意外なことにゲスト参加したマーク・レネガンのしっとりとした深みのあるララバイで幕を開ける。そこから異次元に連れていかれるようにして、ヘヴィーで美しく混沌としたQOTSAの世界に突入するのだ。直に脳を刺激するような、そして眠っていた意識を覚醒させるようなヤバイ感じのロックンロールであることはこれまでどおりなのだが、よりスケールが大きくなり、包容力がアップしているので実に心地良くもある。〈麻痺させるようなララバイ〉というアルバム・タイトルにピッタリの刺激的な曲がよどみなく、ゆるみなく続く凄い作品だ。

「タイトルがアルバムの内容をそのまま言い表してると思うね。ララバイは誰かが眠るときに歌って聞かせる唄、その唄によって人は一時的に特別な精神状態に置かれることになる。だからまぁ、ダークなおとぎ話みたいな不思議な力があるわけで……(笑)」。

 その不思議な力を持ったララバイの数々は、ロック・バンドのアルバムにはありえないほど何層ものサウンドが重なり、それらが緻密に絡まり合うことによって、QOTSAだけのオリジナルな世界を創っている。果たしてジョシュの頭の中では、どれだけの音が鳴り響いているのだろうか?

「10分ぐらい俺の頭の中を見せてあげられたらいいんだけどね(笑)。俺の頭の中で鳴っている音の量はハンパじゃない。あんまり嬉しくないときもあるけどね。でも、他のメンバーも俺と同じように多くの音が頭で鳴っていると思うんだ。それらを持ち寄って、とてつもない量のなかから刺激的なサウンドを選ぶわけだけど、お互いを信頼しているから、最終的にいいものが生まれるんだよ。俺にはいつも、曲の最初から最後まで本当にいろんなサウンドが聞こえてる。さまざまな要素を持ち寄って、そこから曲を作っていくだろ? そうするとまた新しい音が聞こえてきて、それによって曲全体に捻りが加わるんだ。そこから仕上げに取りかかるんだよ。でも、それも一つの例にすぎない。俺たちはベストな音楽を作るために、なんのルールも作らないようにしてる。それがベストな方法だからね」。

 ジョシュ本人について尋ねているときでもメンバーのことを気にかけ、〈俺〉ではなく〈俺たち〉として話すところに彼の繊細さが出ている気がするのだが、QOTSAがほかの誰にもできない音楽をやっているという自負は十分にあるようだ。

「誰もやらないことをやるからこそ、俺たちは最高にクールなんだ。クールでいることは少数派でいることと同義だからね。誰もがクールになろうと試みるけれど、その大半はなれない。そして俺はいちばんクールになりたいのさ」。

 ……言ってくれる。もっとも影響を受けたアーティストは誰かと尋ねれば、「エルヴィスが好きだ」と一言。確かにその佇まいには、エルヴィスと通じるものを感じる。QOTSAは3月中旬から新ベーシストとしてダン・ドラフを迎え、全米のクラブを回るツアーに出ている。このとてつもない世界を早くライヴでも体験してみたい。
▼クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのアルバムを紹介。

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