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インタビュー

Gwen Stefani

あのNo.1ガール・バンドからついにソロ・デビュー!! 先鋭クリエイターによって再現された〈80代サウンド〉が、彼女の魅力をよりカラフルに輝かせる!!

80's風コラボレーション・アルバム


  ノー・ダウトの紅一点ヴォーカリストにして、いまや音楽界のみならず、映画界やファッション界においても、その才能を発揮しまくりのグウェン・ステファニー。ここ日本でも、はっちゃけスカ・パンク・キッズからOL系お姉さまにまで、カリスマ的な人気を集める彼女の噂のソロ・アルバム『Love. Angel. Music. Baby.』がついにリリースされた! 彼女にとっては初めてとなるバンドを離れての作品ってコトで、その注目度ったら高すぎです!

「(ノー・ダウトで)2001年にリリースしたアルバム『Rock Steady』は、自分でもスゴく楽しくて最高!って思ったんだけど、同時にそれ以上の作品はすぐに出来ないな、とも感じたの。この17年間、ノンストップでバンドを続けてきたけど、ワタシも含めて、メンバーそれぞれが結婚したりして状況が少し変わってきたから、そろそろブレイクしようかって」。

 期限を決めなくとも「またお互いインスピレーションが沸いたら、いつでも戻れる仲」ってコトで、いわばリフレッシュ休暇中のグウェン&ノー・ダウト様御一行。グウェン以外の3人も、それぞれがほかのバンドへの参加やプロデューサー仕事などで充実した生活を送っているなか、彼女は「ノー・ダウトでは出し切れてない、たくさんの音楽性」をカタチにするべく、自身のアルバムの制作に取り組んだ。

「今回もトニー(・カナル=ノー・ダウトのベーシスト)がいっしょに3曲を作ってくれて、初めてプロデュースもしてくれたんだけど、これが彼の成長ぶりを感じさせる素晴らしい内容で、涙が出ちゃうくらい嬉しかったの」。

 そのように、ゲストとの合同作業を中心にして作られた今作だが、グウェン自身は「〈ソロ・アルバム〉ではなく、〈コラボレーション・アルバム〉」だと考えている。気になるゲストやプロデューサー勢は、前述のトニーのほか、ネリー・フーパーにネプチューンズ、アウトキャストのアンドレ3000、ドクター・ドレー、ダラス・オースティンにジャム&ルイス、そしてニュー・オーダーのピーター・フックとバーナード・サムナーら豪華絢爛ゴテゴテな顔ぶれ! そんなメンツとグウェンが絡んで共作した楽曲は、メロディアスでニューウェイヴィーなダンス・ナンバーから、モロにイケイケなエレクトロクラッシュ系トラックまでと幅広く、もはやマドンナやカイリー・ミノーグもぶったまげな、最高級デラックス仕様のセレブレーション・コラボレーション・ダンス・ポップ・アルバム(長いっ!)となっているのだ!

  「イメージは、クラブ・ヌーヴォーとかプリンス、デペッシュ・モード、リサリサ&ザ・カルト・ジャム、そしてキュアーみたいな、高校生の頃に地元のクラブで聴いてた80'sミュージックね。それをもっとモダンで、なおかつ自分自身がいちばん楽しく踊れる感じに作りたかったの」。

 まず自分のなかのアイデアを曲ごとのパートナーに告げて、あとは「スタジオで行き当たりばったり……」。そんな共同作業は、彼女にとって非常に刺激的な経験だったという。

「正直、最初は怖かったわ。ほとんどが初対面の人たちなのに、いきなりその人たちの前で裸になって、自分のすべてをさらけ出してるみたいでね。でも、そうしてありのままを出して初めて曲を完成させたときは、まるで本当の自分を見つけた感じがしたのよね」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年11月25日 16:00

更新: 2004年12月02日 16:28

ソース: 『bounce』 260号(2004/11/25)

文/ヤマダ ナオヒロ