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インタビュー

Nelly(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年09月09日 16:00

更新: 2004年09月24日 19:38

ソース: 『bounce』 257号(2004/8/25)

文/高橋 荒太郎

オレたちの世代に欠けているのは……

 コンセプトによって分けられた2枚のアルバムとはいえ、片方を聴いただけではその楽しみは半減してしまう。どうやら両作品は、2枚同時に聴いてこそ得られる仕掛けもあるようで、それぞれのアルバムからの先行カットとなる“Flap Your Wings”と“My Place”のプロモ・クリップも2パターンあり、それぞれの曲が融合した形に仕上げられている。ネプチューンズがプロデュースした“Flap Your Wings”でのネリーはスウィンギンでハードなフロウを聴かせ、対する“My Place”はジャヒームを迎え、前作『Nellyville』からの大ヒットとなった“Dilemma”級のポピュラリティーを容易に獲得し得るキャッチーな曲となった。なお、“Dilemma”がパティ・ラベルの“Love, Need And Want You”をネタ使いしていたのに対し、“My Place”はテディ・ペンダーグラスの“Come On With Me”を用いている。

「オレたちの世代の音楽に欠けているのがまさしくソウル・ミュージックだと思うんだ。いまとなっては70年代とか60年代にソウルフルな音楽があったっていう感じだけかもしれないけど、最近はみんな怒ってばっかりでさ、みんな誰かにムカついてばっかりで、そうすることが生活の一部になってしまってるしね。でも、チルしたいし、グルーヴ感が好きだし、ソウル・ミュージックのすべてが好きなんだ。いつだって悪く見える時期ってのはあるけど、それで強くなれるし、成長するためには必要なんだ。そのもの自体をよくわかっていない限り100%メンタル的に準備ができるなんてムリだろうし。だからいまオレたちが経験しているのは、何がオレたちにとってベストなのかわかっていないという段階なんだよ。ただ、それがわかる時にはきっと良くなるはずだ。こういうのはいつの時代であっても経験するものだと思う。でも、成長しているよ、広がってるしね。ヒップホップを別のレヴェルに持っていこうとしている人たちがいるから。いままでもヒップホップに何ができるか見てきたわけだし、これからもどの方向へ向かうのか見てみようぜ」。

 世間に踊らされずにリスナーを踊らせる。もともとネリーの独特のフロウにはスターになり得るポテンシャルがあったが、今回の『Sweat』と『Suit』には、ネリーの時代がこの先もしばらくは安泰だという予感が漂う。質量共に充実したニュー・アルバムの登場はもうすぐだ。

▼『Suit』に参加したアーティストの作品を一部紹介

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