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インタビュー

若手の注目株がしのぎを削るハワイアン・シーンが熱いぞ!!

 自主制作の多いハワイではここ最近CDのリリースも減ってきてはいるものの、昨年後半あたりからはいい新人もドンドン登場中。

 そのなかでも注目される動きは、若手ながらも真剣にトラッド一筋で頑張る人たち。パンダナス・クラブのケネス・マクアカネが発掘したアネライカラニは、まだ10代半ばだというのにコロッコロとよく裏返るへヴィー級のファルセットを武器に大躍進中。ジョノア・ケアヴェの曾孫のような年齢ながらもトラッド以外には一切目もくれない一筋さとこの歌いっぷりは凄すぎ。そして昨年のナホク賞でも新人賞と最優秀女性歌手をゲットしたのがライアテア・ヘルム。あのジョージ・ヘルム直系の姪という血筋と、ハワイアンには珍しいジャケットのセンスも光っています。彼女もひたすらトラッドではあるけど、アネライカラニとは逆に軽さが売り。〈フラなんて大嫌いっ〉なんて言い出しそうな甘~いルックスでコテコテのトラッドをキュートにかます! そこがカッコいい。男性陣はどうか? いますよ、結構。まずは今年も来日公演が決定しているマカナ。この人は〈ひとりハパ〉とも呼ばれているけど、そのスラックキー・ギターとファルセットを使わないナチュラルな歌いっぷりの評価は極めて高い。さらに、今個人的にもイチ推しなのがデビュー作『Home Of Mine』を出したばかりのマウイの新人3人組、ポノ。“Waikaloa”のようなトラッドでは、繊細で美しいコーラスで昔の曲を新鮮に聴かせる。しかし、彼らの最大の魅力はオリジナル曲。ちょっぴりAORも入った切ないメロディーをしっとりと歌うこのスタイルは新しい。

▼文中に登場したアーティストの作品

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年07月08日 12:00

更新: 2004年07月08日 15:15

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

文/藤崎 真一

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