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インタビュー

So Solid Crew(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年12月11日 12:00

更新: 2004年01月29日 18:42

ソース: 『bounce』 249号(2003/11/25)

文/青木 正之

圧倒的に先を行った〈第2章〉

 プロデューサー、ビジネス面担当、クラブ/レイヴ用MC、スタジオ専門MC……このオーガニゼーションの構成員はそれぞれが役割を持っているそうだが、SSCの舵取りをしているメガマンは、自身ではどんな役割を担い、どんな存在だと考えているのだろうか?

「俺は会社を動かしている人間で、音楽を聴く〈いい耳〉と、才能を見極める〈いい目〉と、〈方向感覚〉を持っている。この3つは、この業界では欠かせないものだ。あと、メンバーのためにディールを取り付けようと努めることも俺の仕事だ。ヴィジョンを与え、それを実現するよう軌道に乗せ、ほとんどのヤツらが望むようなそのヴィジョンを実現させてやる。俺は〈お前にディールを取り付けてやるぜ〉ってクルーのみんなに言ったんだ。〈お前らを有名になるよう軌道に乗せていく。いまより稼げるようにしてやる〉ってな。〈このキャリアは長いキャリアだ。今日のことを考えるな。明日のこと、20年後のことを考えろ〉とも言った」。

 部下の管理術を書いた本でも出版すればベストセラーになりかねないメガマンの発言だが、こんなクレヴァーなヤツがいるからこそSSCがサヴァイヴしてこれたのだろう。こうしてメンバーをその気にさせ、メンバー各々はスキル・アップすることでメガマンに応え、センセーショナルなゴシップなど諸々の逆境をはねのけ……セカンド・アルバム『2nd Verse』が完成した。前作ではワイルドなガラージ・トラックに乗せ、自分たちがいかにタフであるかをライミングしていた彼らも今作では大きな変化を遂げている。

「同じことを言うにしても言葉や言い方を変えた。それによって、前作で恐れをなしてた一般大衆にもフレンドリーなものになったぜ」。

 またサウンド面で顕著なのがUS産R&B/ヒップホップへの接近。さまざまなアイデアがちりばめられ、ブレイクビーツ・ファンからも一目置かれたガラージ・チューンは今回やや控えめ。UKの状況が変わって、ガラージをプレイしなくなったり、ガラージのクラブが閉鎖された関係もあるが、US産R&B/ヒップホップからの影響が如実に出ている。

「俺たちの年代のヤツらはみんな、ソウル、R&B、ヒップホップを聴いて育ってきた。それが俺たちのルーツだ。教室の隅でラップ・ソングのリリックを書いたり、ベル・ビヴ・デヴォー、ガイ、ジョデシィなんかのニュー・ジャック・スウィングを聴いたりしてたもんだよ」。

 デビュー当初は予算もないうえに、UKの状況ではラップ・アーティストとしての活動も困難だったようだが、ようやく環境が整ったいま、彼らの本当の実力が発揮されようとしている。UKガラージをデビューのために利用したわけではなく、また今後彼らがUSのサウンドを模倣していくわけでもない。『2nd Verse』は、ガラージとR&B、ヒップホップが最高の形で出合った、安易な猿真似を許さない二歩も三歩も先を行く一枚だ。しかも2年前に完成していたなんて! あとは実際に彼らのライヴをこの目で確認するだけなのだが……?

「日本が俺らを求めてるなら、誰かが呼んでくれるなら明日にでも行くぜ、マジで。俺らのショウはスゲエんだよ。最初から最後まで盛り上がりっぱなしさ!」。

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