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インタビュー

世界へネットワークを拡げるアイスランド・シーン

 おそらくは世界最北のロック・シーンを擁するアイスランド。この国の名前をロック・ファンに強く印象付けた最初のグループはシュガー・キューブスであり、ビョークだった。ビョークが世界にそのネットワークを張り巡らせていくなかで、シュガー・キューブスのメンバーはレイキャビークでレーベル、スメクレイサを設立(ビョークはいまでも母国においてはこのレーベルからリリース)。そこから登場したのがシガー・ロスだ。そして、シガー・ロスとムームを世界に流通させたのはロンドンに拠点を置くファット・キャット。このレーベルはビョークお気に入りのレーベルでもあり、『Vespertine』でミックスを担当したマトモスもここから12インチをリリースしている。また、アイスランドにはキッチン・モーターズという、ムームやシガー・ロスも参加するアンダーグラウンドな活動体があるが(詳しくはP61参照)、そのリリースの北米流通を請け負っているのが、ディラン・グループやマイス・パレードを擁するレーベル、バブル・コア。そんな関係でマイス・パレードはかつてシガー・ロスのヨーロッパ・ツアーでフロントアクトを務めた経験もアリ。とまあ、こんなふうにアイスランド・ミュージックはいま世界としっかりとリンクしているわけだ。


レーベルに届けられたデモテープを集めたコンピ『No Watch, No Maps』(Fat Cat)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年11月21日 15:00

更新: 2003年02月07日 15:30

ソース: 『bounce』 237号(2002/10/25)

文/村尾泰郎

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