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インタビュー

Nelly(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年07月18日 13:00

更新: 2003年02月10日 20:51

ソース: 『bounce』 233号(2002/6/25)

文/高橋 荒太郎

オレはセントルイスとともにある

 確かにネリーのスタイルは新しかった。歌うようなラップ、耳に残るフック、そしてそれを支える中毒性の高いループ・トラック……。それらが一体となって、やたら耳にこびりつく曲が多い。そのスタイルは、一聴してネリーだと判別できる特徴的なもので、いわば絶対的なオリジナリティーとして、現在では認知されたといえる。そういったオリジナリティーは、本来ヒップホップ・アーティストが備えているべきものなのだが。

「いまのオレみたいなスタイルでラップをしている奴を他に知らない。メロディーと耳に残るフレーズがあって、フックの部分では聴いてる奴らがいっしょにラップしたくなるような、ね。オレは、クラウドを宣伝マンにしようじゃないか、っていうことを考えたんだ。奴らがオレのラップを口ずさむことで、本当に起こってることを世間に知らせることができるかどうか見ようとしてるってわけだ」。

 そして、ネリーが登場するまで誰も見向きもしなかったセントルイスという土地。『Nellyville』のなかにもセントルイスのテイストが散りばめられている。

「なにしろ生まれ育った場所だからね。どうあっても避けることはできないな。オレはまだNYにもLAにも豪邸を買ってないし(笑)、故郷を長く離れたりもしない。家に帰るのが好きだし、仲間や家族、もちろんセント・ルナティクス、それにオレたちのために雑用を引き受けてくれるような人たちといっしょにいたいんだ。いずれにせよ、故郷から離れるつもりはないね。オレはいつもセントルイスとともにあるのさ」。

 想像もつかないスケールのアメリカン・ドリームを体現しながら、謙虚で変わらない人間性はいまなおデビュー当時のままだ。メジャー・デビュー直後に筆者がおこなったインタヴューにおいて彼が語っていた言葉があらためて思い出される。

「昔はカネを持っている連中がどんな問題を抱えているのか想像もつかなかったけれど、いまはその状況もよくわかる。真の友人が誰なのか理解するには(ヒットは)いい機会だった。金が目的で近づいてくるような奴は必要ないからね。オレ自身は変わらなくても、周りが変わるんだ。そこがいちばん難しいよ」。
 そう、ネリーは変わっていない。素晴らしいままの作品も、そして彼自身も。

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