インタビュー

プロデューサーで推理! 新作でコーンが求めた新たなサウンドとは!?

前作より約3年近くという、コーンとしてはこれまでで比較的長い制作期間をおいて作り上げられた新作『Untouchables』。時を追うごとに注目度が増していく彼らにとって、この新作は大きなプレッシャーだったに違いない。そんななか、マイケル・ベインホーンに落ち着くまで彼らは何人かのプロデューサーを候補に挙げていったわけだが、その顔ぶれが興味深い。まずその筆頭がブライアン・イーノ。最近ではジェイムズなどを手掛けている彼だが、コーンが注目したのは例えばU2とのコラボレーションで見せたスケールの大きなグルーヴ感かも知れない。ついでジョン・レッキー。XTCやレディオヘッドでの仕事が知られるが、ミューズから神経症的なノイズ・ギターを引き出したのも彼だ。そしてアラン・モルダー。ミキサーとしても活躍する彼は、マイ・ブラディ・ヴァレンタインやナイン・インチ・ネイルズでの仕事が有名。こうしてみると、コーンがダイナミックさのなかにも非常にデリケートなエッジを求めていたことがよくわかる。果たしてその結果は……。

文中に登場したプロデューサーが手掛けた代表作を紹介。左から、ブライアン・イーノがプロデュースを手掛けたU2『The Joshua Tree』(Island)、ジョン・レッキーがプロデュースを手掛けたミューズ『Origine Of Symmetry』(Mushroom)、アラン・モルダーがミックスを手掛けたナイン・インチ・ネイルズ『Downward Spiral』(Nothing/Interscope)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年06月06日 17:00

更新: 2003年03月03日 21:17

ソース: 『bounce』 232号(2002/5/25)

文/米本剛史

記事ナビ