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インタビュー

日本産、日本培養のファンクネス

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年05月23日 21:00

更新: 2003年03月03日 22:47

ソース: 『bounce』 227号(2001/11/25)

文/駒井憲嗣

 スーパーバタードッグは、凡庸でわかりやすい〈ミクスチャー〉バンドとは異なっている。いろんな味が混ざっているのは確かにわかるのだけれど、それがあまりにも 研ぎ澄まされた感覚により咀嚼されているので、元の形がわからないくらいになっている……そんなバンドの佇まいだ。

また彼らは、あえてDJ的手法から距離を置いているような印象を与えるが、それはたとえば、すっきりとした手触りの打ち込みユニットというイメージも強いQYPTHONE のもつ――空間を存分に活かしたブレイクビーツやてんこ盛りのネタ感を不思議と強 く感じさせない――〈バンド感〉とパラレルな印象を受ける。

それから、いまや L'Arc~en~Cielのプロデューサーとして知られる岡野ハジメが在籍していたPINKの描いたサウンドスケープも忘れられない。ホッピー神山、スティーブ衛藤、福岡ユタカら、メンバーそれぞれが異なるベクトルのファンキー感を持ち、そのさまざまな要素がミクスチャーされたうえでの無国籍=日本感……。

「探偵物語」とともにふたたび注目を浴びているSHOGUNの疾走感、日本人離れした(っていう表現は日本人だから 付けられる表現なわけで)テクニック、センスもまた然り。小沢健二が『犬は吠えるがキャラバンは進む』(現在は『dogs』と改題)で挑んだ文学性とリズムとの密接な関わりは、言葉を費やしてもなおファンキーでいられることを証明してみせた。歌詞がソリッドであればあるほど、サウンドもファンクネスを増していく。そして大滝詠一。“五十音”における口の滑らかさやメランコリアと冗談音楽が交錯する言語感覚、“ギャンブルFUNK”におけるノヴェルティー・ソングへの目配りを見せるスーパーバタードッグには、彼の作品も想起させる。

歌につながるファンクがある。それは日本語のリズム感というだけでなく、たとえ ばクラムボンのような、うねるベースやドラミングのすべてを歌に通じさせている感じであるとか。そしてそれは『grooblue』が意外なほど〈ドラマチック〉に響くことと無関係ではないだろう。

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