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インタビュー

マジでマジでハジケてた大中小MC――KICK THE CAN CREW、この一年

 2001年におけるKICK THE CAN CREWの目覚ましい台頭は、誰の目から見てもあきらかであったろう。 春の訪れとともに、MCUが東京U家族を率いて『人間大学青空学部』の入学式を敢行。苦笑と爆笑が入り乱れる本作は、 KICKでの印象とは大きくかけ離れ、そのギャップに多くのリスナーが感嘆させられた。

KICK THE CAN CREWは初夏の訪れとともにシングル“スーパーオリジナル”でメジャー・デビュー。 その後、セカンド・シングル“イツナロウバ”がヒットを記録し、 全音楽ファン最大のビッグ・イヴェントにも出演。 夏の空へ高々との言葉を響かせた。その一方で、 全Bボーイにとって最大のイヴェントとなる<B BOY PARK 2001>のMCバトル部門にKREVAが登場。 フリースタイルといえばKREVA、と勝手に騒ぐ周囲の重圧をはねのけて優勝を果たし、 見事大会三連覇という偉業を達成した。

夏が過ぎても止まらない彼らの勢いは、まさに“イツナロウバ”を地で行く活動ぶり。 秋の到来とともにシングル“カンケリ01/LIFE LINE”をリリースし、 その翌月にはインディー時代の作品を収録したベスト・アルバムまでもドロップ。 露出しない月がなかったくらい多忙なまま、11月には2001年最大の爆弾“クリスマス・イブRap”をリリースした。 リスナーに少し早めのクリスマス・プレゼントを贈ったKICK THE CAN CREWの名は爆発的に広がっていった。 年間通じてフル回転の稼動を持続させながら、 12月にはLITTLEの(ソロでは初の)フル・アルバム『Mr.COMPACT』が放たれる。 グループの殺人的なスケジュールのなか、アルバムがリリースされること自体が驚きだったが、 全てにおいてグループの時とは異なる『Mr.COMPACT』の充実ぶりは、 またも聴き手を感嘆させる内容であったことも大きな衝撃を与えた。

さて、今年はもっと多忙な一年になるのでしょうか。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年05月09日 19:00

更新: 2003年03月07日 16:35

ソース: 『bounce』 229号(2002/2/25)

文/高橋荒太郎

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