ジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドン、ヨナハン・アースゴール 『ウォルトン: 交響曲第1番、チェロ協奏曲』 SACDハイブリッド 2025年11月28日発売

ジョン・ウィルソンによるウォルトンの作品集
SACDハイブリッド
■作品詳細
ジョン・ウィルソンによるウォルトンの作品集。「交響曲第1番」は、インマ・フォン・ドールンベルク男爵夫人との激しい恋愛から着想を得て作曲されました。作曲は難航し、特に終楽章の創作において、ウォルトンは3つのフィナーレを破棄するほど苦悩、当初は3楽章のみで初演されましたが、コンスタント・ランバートの助言でフーガを導入し、1935年8月にようやく完成。同年11月6日に全曲初演が行われました。ジョン・アイアランドは作品を「巨大で、壮大で、独創的な傑作」と絶賛し、これによりウォルトンはヨーロッパにおける偉大な作曲家としての地位を確立しました。
チェロ協奏曲はグレゴール・ピアティゴルスキーの依頼で作曲され、1957年ボストンでシャルル・ミュンシュ指揮により初演、翌月にはマルコム・サージェント指揮でイギリス初演が行われました(ウォルトンは交通事故で入院していたため、初演には立ち会えませんでした)。「緩・急・緩」の3楽章形式で、20世紀の自由な調性感と英国的な抒情性が融合した技巧的な作品です。発表当時は時代遅れと評されましたが、現在ではウォルトンの晩年を代表する重要な傑作の一つとして高く評価されています。アルバムではシンフォニア・オブ・ロンドンの首席チェロ奏者、ヨナハン・アースゴールがソリストを務め、瞑想的な第1楽章から即興的な第3楽章まで、高い音楽性と見事な技巧に支えられた演奏を披露します。SACDハイブリッド・ディスクでの発売です。
(ナクソス・ジャパン)
■収録曲
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):
1. 喜劇的序曲「スカピノ」(1940/1950改訂)
2-4. チェロ協奏曲(1955-56/1975改訂)
5-8. 交響曲第1番(1931-35)
【演奏】
ヨナハン・アースゴール(チェロ)…2-4
シンフォニア・オヴ・ロンドン
チャーリー・ラヴェル=ジョーンズ(リーダー)
ジョン・ウィルソン(指揮)
【録音】
ロンドン、キルバーン、Church of St Augustine
2022年11月29-30日…2-4
2023年8月2-3日…5-8
2024年1月8日…1
総収録時間:76分
SACD層:Stereo /Multi-Channel 5.0