2025年後期連続テレビ小説『ばけばけ』放送前に知っておきたい!ヒロインの夫・小泉八雲はどんな人?

2025年9月29日から放送がスタートする、2025年度後期の連続テレビ小説『ばけばけ』。「雪女」や「耳なし芳一」などが収められた「怪談」で知られる、、小泉八雲の妻・セツをモデルにした物語だ。朝ドラ『ばけばけ』の内容や小泉八雲について放送前にチェックしておこう。
●日本古来の文化を記した著作が高く評価された小泉八雲とそれを支えたセツ
朝ドラ『ばけばけ』の主人公のモデルになったのは、外国人でありながら“小泉八雲”という名で活躍した作家のラフカディオ・ハーンの妻であるセツ。ドラマでは「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本で埋もれてきた、名も無き人々の物語を語り継いだ夫婦の物語が描かれる。実在の人物である小泉セツをモデルにしているが原作はなく、登場人物や団体名などは一部改称してフィクションとして制作される。
セツをモデルにしたヒロイン・トキを演じるのは、映画とドラマが制作された『ベイビーわるきゅーれ』で主演を務めた髙石あかり。小泉八雲がモデルのヒロインの夫・ヘブン役には、トミー・バストウがキャスティングされている。2人とも連続テレビ小説は初出演で、それぞれ2,892人、1,767人が応募したオーディションから選ばれた。
セツの夫となる小泉八雲は、ギリシャ生まれのイギリス人。幼少期に両親の離婚、学生時代に左目を失明するなど、波乱の多い人生を歩んでいる。その後、アメリカへ渡りジャーナリストとして活躍。さまざまな土地へ移り住みながら、ニューオーリンズ時代に万博で出会った日本文化やニューヨークで読んだ英訳の「古事記」などの影響で日本に魅せられ、40歳の時に来日した。
来日後は、島根県の松江に英語教師として赴任した。八雲の身の回りの世話をするため、住み込みで働くことになったセツと出会い、その後結婚。日本に帰化したあとは、小泉八雲を名乗ることに。日本に関する随筆や評論を海外に向けて発表したことや、「耳なし芳一」や「ろくろ首」といった日本に古くから伝わる口承の説話を記録・翻訳し、世に広めたことで評価された人物だ。
そんな八雲の生涯をさらに詳しく知ることができるのが、書籍「小泉八雲と『怪談』の世界がわかる本」。八雲の生涯を追っていくだけなく、八雲が残した功績なども収録されている。朝ドラ『ばけばけ』をより深く面白く見られると思うので、放送前にぜひチェックしてみてほしい。
『ばけばけ』主題歌を担当するハンバート ハンバート
主題歌「笑ったり転んだり」に加え、全19曲収録した初の公式ベスト・アルバム
タグ : レビュー・コラム
掲載: 2025年09月23日 21:00

