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リパッティ&ヤニグロの幻の音源が初CD化!『リパッティ~コロンビア録音集1947-1948』(2枚組)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年05月11日 18:00

リパッティ

「本当に魔法のようなデュオだ!」... スティーヴン・イッサーリス
ディヌ・リパッティのコロンビア録音集が
アントニオ・ヤニグロとの幻の録音を加えてAPRから復活!

僅か33歳で早世したリパッティ(1917~50)が英コロンビアに残した録音は何れも名盤として今なお聴き継がれていますが、没後70年にして初めてCD化される音源が残っていました。リパッティが1947年5月24日にチューリヒのヴォルフバッハ・スタジオで親友のチェリスト、アントニオ・ヤニグロ(1918~89)とともにテスト録音したSP5面分の録音です。この録音は、リパッティが英コロンビアのプロデューサー、ウォルター・レッグ(1906~79)にヤニグロとの録音を提案するためにテスト収録したものですが、結局レッグはこの提案を断り、二人の正規のセッションは実現しませんでした。ヤニグロの弟子、スティーヴン・イッサーリスによると、ヤニグロはその理由について「レッグがチェロを好きでなかったからだ」と吐き捨てるように答えたということです。このテスト収録の原盤は失われましたが、当時テスト・プレスされたシェラック盤は複数存在し、今回はヤニグロの弟子のウルリッヒ・ブラッハーが所蔵しているテスト盤より復刻されています。この音源は2014年にArchiphon社よりデジタル配信でリリースされたことがありましたが、フィジカル(CD)としては初めてのリリースとなります。二人の演奏についてイッサーリスは「素晴らしく繊細で想像力に富んだ演奏、名人にふさわしい演奏。本当に魔法ようなデュオだ!」とコメントしています。

カップリングの1947年録音はAPRが1999年にリリースしたAPR5509と同じ、ブライアン・クランプによる復刻音源を使用。1948年録音は今回新たにアンドルー・ハリファックスが復刻した音源を使用。そしてすべての音源をハリファックスがマスタリングしてCD化しています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

ルーマニアが生んだ伝説の天才ピアニスト、ディヌ・リパッティ。リパッティの名録音のなかでも、音質優秀盤として評価されていながらも廃盤状態が続いていたAPRの1947年英コロンビア録音集(APR5509)が、1948年録音のカラヤンと共演したシューマンのピアノ協奏曲や、アントニオ・ヤニグロとのテスト・レコーディングというレア音源を加えた2枚組の「コロンビア録音全集」として新装登場!
特に1948年録音の3曲はオリジナルの78回転盤から新たにリマスタリングされており、ヒストリカル・ピアノの良質な復刻に定評のあるイギリスのレーベルAPRが「We strongly believe the Schumann Concerto has never sounded so good!」と自信を持って薦める仕上がりにどうぞご期待ください。
(東京エムプラス)

ディヌ・リパッティ ~ コロンビア録音集1947-1948
【CD1】
・スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.9(L.413)
(録音:1947年2月20日)
・スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.380(L.23)
(録音:1947年9月27日)
・J.S.バッハ(ヘス編曲):主よ、人の望みの喜びよ
(録音:1947年9月24日)
・ショパン:夜想曲第8番変二長調 Op.27-2
(録音:1947年2月20日)
・ショパン:ワルツ第2番変イ長調 Op.34-1
(録音:1947年9月24日)
・ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
(録音:1947年3月1日&4日)
・リスト:ペトラルカのソネット第104番
(録音:1947年9月24日)
・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16*
(録音:1947年9月18日-19日)

【CD2】
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54†
(録音:1948年4月9日-10日)
・ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
・ラヴェル:道化師の朝の歌
(録音:1948年4月17日)

チューリッヒ・テスト・レコーディングス‡
・ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69より 第1楽章
・J.S.バッハ(ジロティ編):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 BWV.1003より アンダンテ ニ長調
・フォーレ(カザルス編):夢のあとに Op.7-1
・ラヴェル(バズレール編):ハバネラ形式の小品
・リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
(録音:1947年5月24日)

【演奏】
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ(指揮)*
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)†
フィルハーモニア管弦楽団*†
アントニオ・ヤニグロ(チェロ)‡

※マスタリング&トランスファー:アンドルー・ハリファックス(下記を除く)
※トランスファー CD1:ブライアン・クランプ
※トランスファー CD2‡:ヴェルナー・ウンガー
日本語曲目表記オビ付き

リパッティとヤニグロ
リパッティとヤニグロ

アントニオ・ヤニグロ
ヤニグロは8歳でチェロをはじめ、生地ミラノの音楽院に学び、16歳でパリのエコール・ノルマル音楽院に移りカザルスと、その師範代のアレクサニアン(Diran Alexanian)に師事。卒業後はディヌ・リパッティ(1917~1950)とのデュオで演奏活動を開始。第二次世界大戦中よりザグレブ音楽アカデミーのチェロと室内楽の教授を務め、1953年にザグレブ室内合奏団を設立。演奏に、録音に活躍し、世界的な室内楽団へと成長させました。1968年にはドイツのザール室内管弦楽団の首席指揮者に就任。翌年にはアメリカ・ツアーも行いました。その後、1974年から77年までザルツブルクのモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの芸術監督を務めました。

1963年、大阪国際フェスティヴァルの招きでザグレブ室内管弦楽団を率いて初来日した際は、左腕を三角巾で吊って指揮をし、チェロ演奏を披露することができませんでした。1966年の再来日は、その時のリベンジとばかりにチェロ奏者として演奏を行っています。

後年は教育者として有名となり、デュッセルドルフやザルツブルクで教鞭をとり、その門下からはマリオ・ブルネロ、トーマス・デメンガ、アントニオ・メネセスなど、現代のチェロの巨匠たちを輩出しました。

チェリストとしても指揮者としても、イタリア人らしく流麗によく歌い、端正な造形と豊かな抒情性をたたえた気品高い演奏を行ったことで知られています。チェリストとしては室内楽ばかりでなく協奏曲でもスケールの大きさと技巧のゆとりを示していましたが、1960年代に左腕の神経障害を発症してからは、徐々に指揮や教育活動に比重を移していきました。そのため、チェロ奏者としてのキャリアは尻つぼみとなり、生前は過小評価された嫌いがありました。CD時代になってチェロ、指揮両面で彼の録音が数多くCD化されたことにより、ここ数年、再評価の機運が高まっているのはご承知の通りです。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)