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古典派からロマン派まで、ファンタジー溢れる横山幸雄の幻想曲集(SACDハイブリッド)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2017年08月18日 00:00

横山幸雄

古典派からロマン派まで、バッハ、モーツァルト、ショパン、シューマンの至極の「幻想曲(ファンタジー)」集です。横山が今、最も共感する偉大な作曲家たちの幻想曲と、横山のピアニズムの昇華は、圧倒的な説得力を持つ傑作となりました。完璧にコントロールされた美音をもって語られるフレーズ、陰影に富むハーモニー、あらゆるエディションを研究し楽曲を鳥瞰する明晰なアナリーゼ、それら横山幸雄の美質が織り込まれたこのファンタジー集は、昨年デビュー25周年を経た横山の熟成とさらなる飛翔を確信付けるものです。
(ソニー・ミュージックダイレクト)

横山幸雄/ファンタジー

【収録曲目】
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガニ短調 BWV903
モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397
ショパン:幻想曲ヘ短調 作品49
シューマン:幻想曲ハ長調 作品17

横山幸雄(ピアノ)

【録音】
2017年6月12日~13日五反田文化センター
DSDレコーディング SACDハイブリッド盤

横山幸雄その演奏と魅力

日本とフランスで音楽教育を受け、10代で輝かしいコンクール受賞歴を経て、今なお進化しながら人気実力ともに音楽界をリードするトップ・アーティスト、横山幸雄。彼のピアノを聴くと、楽譜から作曲家のメッセージを受け取り、それを生きた音楽として表現していこうとする中に、ピアニストとして十分すぎるほどの演奏技術に裏づけられる安定感はもちろん、音楽の構築を支えるブレることのない理論性、そして演奏中に自分自身を鳥瞰図的に見ているようなクールさまで感じられる。そして、クラシック音楽というある一定の枠がある中で、驚くような自由度を持った音楽を展開していくのだ。演奏から見えてくる彼の凄さは、理想の音楽をどう体現するかという準備段階のアプローチを多面的に経ているからこそのものであり、実際培われてきた彼の音楽家としての背景には、ピアノを演奏するために必要なデータが膨大に蓄積されているに違いないと気づかされる。また、音楽教育を受ける若い段階で、日本とフランスの両方の良さを受け継いだことは疑いの余地もなく彼の武器であり、それが彼のピアニズムを益々豊かにしていることは明らかだ。

そんな横山が、今回の録音では「幻想曲」にフォーカスした。幻想曲は作曲者の自由な想像力に基づいて創作され、その形式や内容の捉え方は作曲家によって変化するが、横山自身「バロックから古典派を経てロマン派までの幻想曲が持つ即興性と自由さの変遷を聴いていただける」と考えての選曲だという。バッハやモーツァルトはまさに即興演奏、ショパンやシューマンはソナタなどの形式に収まらない自由なスタイル、これら作曲家ごとの特徴を踏まえた上で横山は、フレッシュな一期一会感を持ちつつ、確信的な偶然性という、併存が難しいものを紡ぎあげるような演奏をしており、聴く者が自ずと耳を傾けてしまう圧倒的な求心力を備えている。

ところで、今回の録音では「基本的に楽譜のエディションを限定せず、いろいろ見比べてそこに自分の判断を加えて演奏をしている」とのこと。音楽を聞こえるようにするための最も重要な手がかりである楽譜がいくつかある以上、それらを全て研究するのは当然のことであるが、演奏者が自身の判断で臨機応変に選択するというのは、まさに即興的な幻想曲の再現様式として相応しいことではないか。そして、音そのものへのこだわりから、今回は自身のピアノ(40年前のニューヨーク・スタインウェイに何度も手を入れ調整したもの)を録音ホールに持ち込み、さらなる高みを目指したという。入念な準備を行い録音に臨んだこのアルバムは、横山ファンのみならず、広くクラシックファンの期待を裏切らない会心の1枚であると確信する。
(解説:下岡達朗)

横山幸雄(ピアノ)
Yukio Yokoyama, Piano
1990年ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少で入賞し、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多の賞を受賞。以来、人気実力ともに常に音楽界をリードするトップ・アーティストとして活躍している。ショパン生誕 200年を迎えた 2010年に、ポーランド政府より、ショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行った世界で 100名の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」が授与される。同年「ショパン・ピアノ・ソロ全 166曲コンサート」を行う。多くの観客に感動と反響を巻き起こし、ギネス世界記録に認定されたこの公演は、毎年少しずつ形を変えて、ゴールデンウィークの恒例コンサートとなる。2011年デビュー20周年記念コンサートでは、チャイコフスキー、ラヴェル、ラフマニノフの協奏曲を一晩で演奏し、満場の喝采を博す。2013年からベートーヴェン生誕 250周年に向けてのシリーズ「ベートーヴェン・プラス」をスタートさせるなど、自ら企画する数々の意欲的な取り組みにより、高い評価を確立している。リリースされた CDは、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等栄えある賞を受賞。2011年上野学園石橋メモリアルホールで行った「横山幸雄プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲全曲集」をホールとキングレコードとの共同事業(全 12タイトル)で CDリリース、また、2012年にデビュー20周年記念コンサートのライヴ録音の CDをリリースした。アールアンフィニ・レーベル(ソニー・ミュージックダイレクト/ミューズエンターテインメント)からリリースされた「プレイズ・リスト 2013」(2013年)、「プレイズ・シューマン 2014」(2014年)、「プレイズ・モーツァルト 2015」(2015年)、「アンプロンプチュ.シューベルト即興曲集」(2016年)、「雨だれのプレリュード.ショパン名曲集」(2017年)はいずれも連続してレコード芸術誌で特選となった。TOKYO FM「横山幸雄のピアノでめぐり逢い」のパーソナリティをつとめ、東京と京都にレストランをオープンし音楽と旬の食をプロデュースするなど、活躍は多岐にわたる。上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授、日本パデレフスキ協会会長。
(2017年8月現在)