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往年のイタリアの名手、デ・ヴィートのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲の音源が遂に発見!

ジョコンダ・デ・ヴィートのベートーヴェン

十八番のベートーヴェンの録音が残っていた!!!
デ・ヴィート、初レパートリーがついに日の目をみた。

今もなお人気の女流ヴァイオリニストの一人、ジョコンダ・デ・ヴィート(1907-1994)の1951年から1954年にかけてベルリンで収録された貴重な放送用音源が、抜群の高音質復刻で評判を呼ぶauditeの「ドイチュラントラジオ・クルトゥーア・エディション」の新盤として発売されます。
デ・ヴィートは50代半ばで現役を引退し、生涯30曲ほどしかレコーディングを残さず、さらに彼女の人気を不動のものとしたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はセッション録音をしなかったために、生前本人も悔やんでいたと言われております。そのベートーヴェンが1954年ベルリンでの放送用ライヴ音源で残っておりました!音源の状態もよくauditeの確かなリマスタリングでデ・ヴィートらしい高貴な詩情を薫らせる円熟の演奏を聴くことができます。デ・ヴィートのテンポ・コントロールとフィンガリングを考慮したゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(オイゲン・ヨッフムの弟)率いるRIAS交響楽団の格調高い音楽も抜群で、独奏パートを引き立てております。緻密さと自由な歌心を持ち合わせたデ・ヴィートの魅力が最も表現されたこのベートーヴェンは歴史的遺産とも重要な録音と言えましょう。なお、第1楽章、第3楽章のカデンツァは作曲者名の記載はありませんが、auditeレーベルによるとおそらくデ・ヴィート自身によるものということです。ベートーヴェンの主題を技巧的な重音で表現し、また甘美な旋律では歌うように奏でており、非常に魅力的なカデンツァです。(第2楽章はクライスラーのカデンツァです)
カップリングは1951年10月に放送用音源として収録されたブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番とヴィターリのシャコンヌです。ベートーヴェンと同様にデ・ヴィートが得意とした作品で磨き抜かれた技術で優美に演奏しております。ヴィターリのシャコンヌは遅めのテンポ設定です。たっぷりとしたボーイングで一音一音、魂をこめて演奏しており、当時の名ヴァイオリニストがこぞって演奏、録音していた名曲にまたひとつ名演が加わったと言えましょう。
(キングインターナショナル)

【曲目】
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(i .25'37"+ii .10'44"+iii .9'40"= 46'01")
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100(i .8'07" +ii .7'15" +iii .5'31" = 20'53")
(3)ヴィターリ:シャコンヌ ト短調(12'55")

【演奏】
ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)
(1)ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮)、RIAS交響楽団
(2)(3)ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ)

【録音】
(1)1954年10月3日/ベルリン音楽大学(ライヴ)
(2)(3)1951年10月7日/RIASフンクハウス、第7スタジオ(セッション)
すべてモノラル録音

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2015年10月24日 18:00