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ヤナーチェクSQとスメタナSQのウエストミンスター録音がオリジナル・アートワークとともに復活!

ヤナーチェクSQ+スメタナSQ名演集

メンデルスゾーン:八重奏曲のオリジナルLP(WST14082)のアートワークはアメリカのグラフィック・デザイナー、イラストレーター、ジョン・ロンボラ(John Rombola、1933~ )によるものです。彼はLIFE誌、Holiday誌、Town & Country誌のイラストを担当し、その作品はブルックリン美術館、メトロポリタン美術館、そしてファッション工科大学などで展示されました。今回、米ウエストミンスターの最初期ステレオ・ロゴとともに、初めてオリジナルLPのアートワークを完全復刻してCDジャケットに採用いたしました

ジョン・ロンボラ(1933~ )
ジョン・ロンボラ(1933~ )

1943年にプラハ音楽院の学生たちにより組織されたスメタナ弦楽四重奏団と、1947年にブルノ音楽院の卒業生たちにより組織されたヤナーチェク弦楽四重奏団は、ともにチェコを代表する名団体として1950年代より国際的な演奏活動を開始しました。そして当時としいては珍しかった両団体の暗譜演奏と、その暗譜演奏から生まれる高い集中力と緊密なアンサンブル、豊かな音楽的感興、そしてチェコの音楽伝統を想起させずにはおかない味わい深い音色によりたちまち評判を呼び、世界各所のレコード会社は競って彼らのレコーディングを行いました。ここには、ウエストミンスターが1959年にウィーンでステレオ録音した両団体の3枚のLPレコードが2枚のCDに収められています。

両団体が共演したメンデルスゾーンの八重奏曲はステレオ初期の名盤で、8人のアンサンブルの全き融和や、吹き上がるように生き生きとした音楽が実に魅力的です。両団体は後にチェコ・スプラフォンにもこの八重奏曲を録音しており、ウエストミンスター盤ともども多くの室内楽愛好家に親しまれました。ヤナーチェク弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲第8番は、彼ら独特のほの暗い音色と豊かな感情表現が作品の多様な性格を見事に描き出しています。とくに深い味わいをもった第2楽章、喜びとも苦しみともつかない表情が交錯する終楽章では、彼らの表現性が素晴らしい精華を生んでいます。スメタナ弦楽四重奏団のベートーヴェン2曲は練り絹のようなアンサンブルと整った造形の美しさがあり、正攻法のアプローチも清々しい印象を与えます。彼らはヴェテランとなってから日本コロムビアにベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲録音を完成しましたが、そのころの彼らとはまた違った、瑞々しく真率な演奏が魅力的です。