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世界が注目するトロピカル・ポップの歌姫=マイラ・アンドラーデ

Mayra Andrade

アフリカはセネガルの沖合500キロにある国、カーボ・ヴェルデ。同国を代表するシンガーとして故セザリア・エヴォラが有名ですが、近年若手注目のシンガーが多数登場しています。その1人は昨年(2013年)話題となったナンシー・ヴィエイラであり、本作のマイラ・アンドラーデです。

カーボ・ヴェルデはポルトガルの植民地であった事から、音楽的にも影響を受けており、ポルトガル・ギターなど弦楽器が多用されます。またブラジルとの親交も深い事からブラジル音楽の影響もあり、同国の弦楽器カヴァキーニョが使われています。マイラ・アンドラーデのアルバムで聴かれるサウンドも、アコースティックの弦楽器を主体にしたアンサンブルを基調に、ブラジル音楽やレゲエ、ポップスの要素をブレンドした、グローバルなサウンドで、南からの緑の風を感じる“トロピカル・ポップ”と形容されています。

本作はプロデューサーにマイク“プリンス・ファティ”ベランコーニ(リリー・アレン、エイドリアン・シャーウンドなどの作品に関わっています)を迎え、イギリスのブライトンでレコーディングされました。

収録曲は自身の手による曲から、テテ(フランスを代表するシンガー・ソング・ライター)、MacBookのCMでお馴染みのヤエル・ナイム、バンジャマン・ビオレー、そしてカーボ・ヴェルデを代表するコンポーザー、マリオ・ルシオなどが手がけており、それらの曲をフランス語、英語、カーボ・ヴェルデ・クレオール語、ポルトガル語で歌っています。またレコーディングに参加したミュージシャンはフランス、ガーナ、ブラジル、カーボ・ヴェルデ、ジャマイカ、イギリス、イタリア、グアドループなど、多彩な地域の出身者です。

本作は島国であるが故に様々な文化が交差し、その結果見事な文化の果実を結んだ国、カーボ・ヴェルデを音で体現した作品と言えるでしょう。

 

 

【Mayra Andrade(マイラ・アンドラーデ)】
1985年キューバ生まれ。父親はキューバ政府によって支援を受け、カーボ・ヴェルデの独立闘争で戦士として闘った。母親は妊娠中の健康に不安があった為、医療施設の比較的整っているキューバでマイラを出産。幼少期はカーボ・ヴェルデの首都プライアで育つ。その後、外交官の義父と共に、セネガル、アンゴラそしてドイツに住む。14歳で再びカーボ・ヴェルデに戻り、大好きだった歌に夢中になる。16歳の時、カナダのオタワで開催された「2001年フランス語圏競技大会」の作曲コンテストでゴールド・メダルを受賞する。17歳でヴォーカルのレッスンを本格的に受けるためパリに移住。2006年ファースト・アルバム「Narega」をリリース。(フランスでゴールド・ディスクを獲得)2009年パリ、ブラジル、キューバでレコーディングしたセカンド・アルバム「Storia Storia」をリリース。(ポルトガルでゴールド・ディスクを獲得)2010年ラジオ・フランスのスタジオでレコーディングされたライブ・アルバム「Studio 105」をリリース。2013年11月にアルバム「緑の風、愛の言葉」をまずヨーロッパとカナダでリリース。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年06月17日 12:36